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もう一人の「りょうた」飛躍期待 阪神タイガース・今成亮太捕手

 低迷続く阪神の中で、今季ブレークした新井良太とともに、来季への期待がかかるもう一人の「りょうた」が今成だ。9月は2軍落ちを経験したが、23日に再昇格を果たし、残り試合の中でアピールを目指す。

 4月末のトレードで阪神に移籍した。日本ハム時代には1軍経験は少なかっただけに、「チャンスだと思って貪欲にプレーしようと思った」。捕手が手薄なチーム事情もあって、11試合で先発マスクも経験。後半戦は代打中心の起用となったが、野手転向の声も上がるほどシュアな打撃をみせ、「打てる捕手」の印象を植えつけた。

 父親の泰章氏は、1978年から2002年まで阪神でスカウトを務めた。和田監督の入団時にも担当スカウトの一人として関わった人物。その影響で、今成自身も小さい頃から阪神ファン。縦じまのユニホームに袖を通したのも何かの縁かもしれない。

 高校時代に甲子園に出場したが、「負けたイメージしか残っていない」と振り返る。それは今季も同じ思いかもしれない。先発マスクをかぶった試合はなかなか勝利に結びつかず、リード面に大きな課題を残した。

 もっとも、シーズン途中の移籍で投手陣の特徴をつかむのに時間がかかるのは仕方のないこと。それでも、「やっぱり捕手なので守備面。試合の流れを変えてしまうことも多かったので、しっかりと勉強していきたい」。藤井彰や小宮山との正捕手争いになるが、打撃力でリードしている今成にもチャンスはある。今季の経験をどれだけ生かしていけるか。「打てる捕手」からの脱皮が大きなテーマになる。

 【プロフィル】今成亮太(いまなり・りょうた) 1987年10月6日生まれ、埼玉県出身。浦和学院高時代に甲子園に2度出場。2005年秋の高校生ドラフト4巡目で日本ハム入団。12年4月、若竹竜士投手との交換トレードで阪神に移籍した。背番号49。178センチ、80キロ。右投げ左打ち。

(産経新聞)

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