【写真】比叡山との練習試合で7回を5安打1失点に抑えた浦和学院のエース小島=19日午前、兵庫県西宮市のビーコンパークスタジアム(埼玉新聞)
チームは19日、兵庫県西宮市のビーコンパークスタジアムで比叡山(滋賀)と、選抜大会開幕前最後の練習試合を行い、11-2で快勝した。
1-1の二回、小島のスクイズで勝ち越すと、三回には山根の二塁打と木暮の2ランで3点を追加。その後も加点し12安打で11得点を奪った。先発したエース小島は7回を5安打1失点にまとめた。
2度のスクイズ失敗など、細部で課題はあったものの、最終戦をまずまずの内容で締めくくり、森監督は「全体的に感覚をつかみつつある」と一定の手応えを口にした。
土佐(高知)との初戦まで4日間の練習を残すのみで「最高のパフォーマンスが発揮できるように、技術も頭も心も整えて備えたい」と指揮官。チームはいよいよ、総仕上げの段階に突入する。
◇初回の失点悔やむ 小島
7回を5安打1失点。結果的には合格点だが、投げ終えた小島は「やっぱり初回ですよね」と自らに言い聞かせていた。
一回、無死一塁から自身の好守備でバントを併殺に仕留めた。しかし3番に中前に運ばれると盗塁、安打で1-1に追い付かれた。二回以降は堂々たる投球を見せただけに、惜しまれる失点だ。
課題の立ち上がりの悪さを解決すべく「試合前の投球練習から打者を想定したい。初回に取られなければ、いい形でいける」。頭が良く、修正能力の高いエースが初戦のマウンドで答えを出す。
◇自身も納得5回の一打 木暮
木暮が2安打4打点と5番の役割を果たした。
三回、初球のカーブを左翼スタンドに2ラン。だが「肩口からの球を引っ掛けて、たまたまホームランになっただけ」と首をかしげた。五回は走者を2人置き、「詰まってもいいからセンターにもっていった」と、同じような内角直球を今度は中堅左へ、自身も納得の2点二塁打を見舞った。
反省点をきっちり次打席に生かす打撃センスは健在。「山根、高田は警戒されているので自分で勝負してくる。そこで打ちたい」と意気込んだ。
▽練習試合
浦和学院
113020004=11
100000001=2
比叡山(滋賀)
【浦】小島、涌本-西川、田畑
【比】林慎、高坂-吉岡
▽本塁打 木暮(浦)多湖(比)
▽三塁打 西川(浦)
▽二塁打 山根、竹村、木暮(浦)
(埼玉新聞)