春季県高校野球大会は第5日の2日、県営大宮と上尾市民で準々決勝4試合を行い、ベスト4が決定する。
一番の注目カードは春日部共栄-浦和学院だ。
長年のライバルが久々の対戦。直近は2010年秋の決勝で当たり、春は03年の準決勝以来。いずれも浦和学院が完封勝ち(10年=3-0、03年=1-0)している。
選抜大会で優勝し、総合力で上回る浦和学院に対し、春日部共栄は投手力を前面に出して戦いたい。金子、小谷、倉井が四隅をうまく突き、強力打線を2、3点に抑えられるか。継投のタイミングも鍵になる。浦和学院は破壊力抜群の山根、高田、木暮の3~5番を軸に序盤から優位に立ちたい。
昨秋優勝の花咲徳栄に挑む市川口は、ある程度の失点は覚悟の上で打撃戦に持ち込みたい。3回戦で2ランを放った4番黒沢はマークが厳しくなることが予想され、後を打つ斉藤、加藤がポイントか。宮原、高橋、日野の1~3番の奮起にも期待。花咲徳栄は投手陣が不安定で、強力打線がカバーできるかだろう。
3回戦でBシード聖望学園を破った古豪・川越工は優勝した1985年以来、28年ぶりの4強を目指し、昨年準優勝の埼玉栄と対戦。エース右腕小林は威力のある高めの直球を巧みに使い神山、溝呂木、横銭ら好調埼玉栄打線に立ち向かえるか。打線は4安打で6点を奪った聖望学園戦のような勝負強さが求められる。
Bシード川越東に挑戦するのは、地区大会ノーシードから7年ぶりの8強に進んだ鷲宮。エース右腕大塚は持ち味の粘りで川越東打線に対抗したい。特に左の強打者・高梨、小寺の3、4番を封じられるかで勝機が見えてくる。
(埼玉新聞)