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浦和学院「全国覇者さらに進化」 あすから春季関東高校野球

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【写真】県大会の決勝でスタメンに復帰すると、3安打と即結果を残した浦和学院・西川元気(埼玉新聞)

 高校野球の春季関東大会は18日、栃木で1都7県から19校が参加して開幕する。埼玉からは選抜大会で初優勝し、県大会も制した推薦出場の浦和学院が3年ぶり14度目、県大会準優勝の花咲徳栄が2年ぶり7度目、同3位の鷲宮が7年ぶり4度目の出場。浦和学院は日大三(東京2位)-作新学院(栃木3位)の勝者と、花咲徳栄はドクターK・松井を擁する桐光学園(神奈川2位)といずれも19日の2回戦で激突。鷲宮は18日に昨秋の関東大会8強の霞ヶ浦(茨城1位)と1回戦を争う。飛躍を誓う県勢3校を紹介する。

◇県大会優勝・浦和学院「全国覇者さらに進化」

 浦和学院は県大会は準備期間が短い中でも全国覇者の貫録を見せ圧勝した。夏へ向け、さらにチーム力を磨くべく、2連覇を達成した2010年以来、3年ぶりの栄冠、そして昨秋に続く関東制覇を狙う。

 打線は勝負強い西川が7番に復帰したことで下位に厚みが戻ってきた。竹村、山根、木暮が率を残しているだけに間を打つ贄(にえ)、高田の2、4番が奮起すれば甲子園の時のような攻撃を展開できる。酒本ら新戦力の台頭にも期待だ。

 投手陣は防御率0・27を誇る右腕山口の復調が頼もしい。気持ちの乗った内角直球と変化球は欲しい場面では三振も奪える。エース左腕小島との2枚看板は強力だ。バックは県大会では失策が6と多く、改善したい。

▽選手に成長求めたい 森士監督
 試合をやる以上は一戦必勝で臨む。チームをバージョンアップさせるためにも、一人でも多くの選手に成長を求めたい。

▽打てるチーム目指す 高田涼太主将
 出るからには優勝を狙う。夏への準備段階で通過点ではあるが、勝利をつかみ取りたい。打てるチームづくりを目指す。

【県大会】
▽2回戦 11-1羽生一(7回コールド)▽3回戦 8-0狭山ヶ丘(7回コールド)▽準々決勝 2-1春日部共栄(延長12回)▽準決勝 3-0鷲宮 ▽決勝 8-0花咲徳栄

▽浦和学院成績
【打撃成績】
①小島(2)2-1-0 .500
②西川(3)5-4-1 .800
③木暮(3)19-10-7 .526
④贄 (3)16-3-2 .188
⑤高田(3)15-3-3 .200
⑥竹村(3)20-9-3 .450
⑦服部(3)16-7-2 .438
⑧山根(3)18-6-4 .333
⑨斎藤(3)10-2-4 .200
⑩山口(3)12-1-1 .083
⑪伊藤(3)1-0-0 .000
⑫田畑(2)----- .---
⑬酒本(2)12-4-3 .333
⑭小倉(1)----- .---
⑮酒井(2)0-0-0 .000
⑯津田(1)----- .---
⑰石森(2)----- .---
⑱大西(1)3-1-0 .333
チーム打率 .342

(背番号-氏名-学年-打数-安打-打点-打率)

▽本塁打 西川、高田
▽二塁打 西川、木暮3、贄、高田2、竹村4、山根2、酒本

【投手成績】
小島 9回、被安打2、8奪三振、与四死球0、失点0、自責点0、防御率0.00
山口 33回、被安打16、24奪三振、与四死球13、失点1、自責点1、防御率0.27

◇県大会準優勝・花咲徳栄「小技絡め投手援護を」

 花咲徳栄は初戦の2回戦から、昨夏の全国選手権で22奪三振を達成した左腕松井が率いる桐光学園と激突する。組み合わせは厳しいが、持ち味を発揮して一戦ずつ勝ち進みたい。

 投手力にやや不安がある分、お家芸のバントやエンドランを駆使し打線が援護できるか。キーマンとなる打率5割5分の3番楠本に、走者を置いて回したい。県大会はいま一歩だった4番若月は修正能力があり心配はない。2番松本、5番古川は振れている。6番の山本竜ら、いずれも打率2割台の下位には、よりつなぐ意識が求められる。

 投手陣は県大会同様に小暮、関口の両右腕や2年生左腕小山の継投か。守備は相変わらず堅いだけに、低めを丁寧に突き凡打の山を築きたい。

▽できるだけ勝ち進む 岩井隆監督
 (初戦で対戦する松井は)やってみたい左投手。思い切って戦いたい。練習を厳しくやっている中での大会。できるだけ勝ち進む。

▽勝ち上がって浦学と 根建洸太主将
 投手は全員で抑えられるようにしたい。打線は細工を使ってどれだけ戦えるか。勝ち上がってもう一度、うらわ学院と戦いたい。

◇県大会3位・鷲宮「“らしさ”貫いて挑戦」

 鷲宮はエース大塚の粘投と先行逃げ切りのスタイルを確立し、地区大会ノーシードから飛躍を遂げた。

 準決勝を除く6試合に先発完投している右腕大塚は打たれ強い。準々決勝、3位決定戦と2桁安打を浴びながらそれぞれ3、4点に抑えた。生命線の右打者への外角スライダーが通用するかが浮沈の鍵だ。ベースを広く使い、堅守のバックを信じて打たせて取りたい。

 先攻が濃厚だけに打線は是が非でも一回に先制点が欲しい。チーム一の打率5割7分7厘をマークした1番橋本が出塁して渋谷、戸草内、小林颯の上位でかえしたい。チーム打率は決して高くはないが33四死球、37犠打が示すように、少ないチャンスで1点をもぎ取る“らしさ”を貫けるか。

▽犠打、守備で流れを 柿原実監督
 やれることをきっちりやって、どれだけ勝負になるか。犠打、守備などで流れをつくって、ゲームを進めていければいい。

▽一球一球食らいつく 小林颯太主将
 どのチームも自分たちより力はある。全員で一球一球に食らい付いて、ユニホームを汚すぐらい泥くさくプレーしたい。

(埼玉新聞)

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