今春の選抜高校野球大会で優勝した浦和学院高(さいたま市)の硬式野球部部員約80人が21、22の両日、石巻市を訪れ、北上町十三浜の仮設住宅で炊き出しなどの支援活動に取り組んだ。
同校はボランティア活動に熱心で、野球部による東日本大震災で被災した石巻地方での支援活動は今回が3回目。
仮設住宅では焼きそばと豚汁を住民らに振る舞い、ピースボート災害ボランティアセンターが発行する「仮設きずな新聞」の配布を手伝った。部員たちは野球スポーツ少年団や市内の幼稚園の子どもたちと遊びを通して交流も深めた。
森士(おさむ)監督は石巻専修大で「スポーツが結ぶ 夢~石巻への感謝のメッセージ」をテーマに講演し、石巻との関わりで生まれた交流やスポーツの力などについて話した。
小島代臣部長は「多くの人たちの支えで野球ができることに感謝する気持ちを、選手たちはボランティア活動を通して学んでいる。今後も石巻での活動を続けていきたい」と話した。
石巻での支援活動は、浦和学院に勤務する元北上中校長畠山卓也さんが窓口の一端を担っている。震災の語り部として、埼玉県の小中学校などで被災体験や防災について講話している。
(石巻かほく)