春季高校野球県大会第4日は29日、県営大宮など3球場で3回戦8試合を実施し、8強が決定する。ここまで昨秋の県大会優勝のAシード花咲徳栄と同4強のBシード本庄第一が敗れる波乱があり、混戦に拍車を掛けた。
注目は狭山ヶ丘-聖望学園。花咲徳栄を倒した狭山ヶ丘は八尋、武内ら上位から栗原、中村匡ら下位まで打線に切れ目はないが、まずは坂倉、斉藤の両右腕を中心にしっかり守り、いい流れを攻撃につなげたい。昨秋は地区大会1回戦で当たり、10-0の五回コールドで聖望学園が圧勝している。
Aシード市川越に挑む松山は、先発が予想される市川越の右腕登坂航に対し、上り調子の攻撃陣が先制パンチを浴びせ、序盤から優位に進められるか。Bシード春日部共栄と激突する市川口は前半は粘って、得意の後半勝負に持ち込みたい。
本庄第一を破った西武文理は投打に高水準の大宮東に、強豪を下した勢いをぶつけたい。浦和学院と顔を合わせる昌平は先手を奪い、王者にプレッシャーをかけられるか。大宮南-桶川、所沢-上尾、越谷南-川越工はいずれも公立勢同士の引き締まった好試合が期待できる。
(埼玉新聞)