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浦和学院、2年ぶり5度目V 木更津総合に10-1 役割徹底、飛躍の秋

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【写真】2年ぶり5度目の関東王者に輝いた浦和学院の森監督が選手たちに胴上げされ満面の笑みをこぼす=29日午後、千葉県野球場

 高校野球の第67回秋季関東大会最終日は29日、千葉県野球場で決勝が行われ、埼玉大会王者の浦和学院が10-1と木更津総合(千葉1位)に快勝し、2年ぶり5度目の頂点に立った。浦和学院は来春に甲子園球場で開催される第87回選抜高校野球大会(来年3月21日から12日間)の出場を確実にした。

 澄み切った青空の下、選手たちの胴上げで森監督が3度宙を舞った。

 9安打10得点と無駄のない効率的な攻撃が光った。浦和学院は三回1死満塁から4番山崎滉の左越え3点二塁打で先制。荒木の犠飛、西野の適時打など、この回打者一巡の猛攻で計6点をもぎ取った。先発の左腕小倉も要所を締める気迫の投球で散髪3安打、1失点完投と躍動した。

 夏の3回戦で川口に敗れた7月15日。悔しさにまみれながら、すぐさま学校に戻って新チームが始動した。毎日早朝から夜遅くまで白球を追い続け、猛練習に裏打ちされた自信が、一戦ごとにたくましさを増す原動力となった。

 栄光までの道のりも厳しい戦いの連続だった。関東出場権を懸けた県大会準決勝ではライバル花咲徳栄に3-1と逆転勝ち。迎えた関東大会はエース左腕江口が2試合連続の無四球完封で桐光学園(神奈川)、東海大甲府(山梨)と連破。準決勝では両チーム計31安打の乱打戦の末、健大高崎(群馬)を退けた。

 浦和学院は11月14日に開幕する明治神宮大会に関東代表として2年ぶりに出場。16日の初戦で中国代表-東海大四(北海道代表)の勝者と対戦する(8時30分)。

◇浦学、隙逃さず9安打10点 木更津総合に10-1 2年ぶり5度目V

 (29日・千葉県野球場)

 最終日は決勝を行い、埼玉県覇者の浦和学院が木更津総合(千葉1位)に10-1と大勝し、2年ぶり5度目の栄冠を獲得した。

 浦和学院は三回、1死から敵失と臺のバント安打、津田の四球で満塁とすると、4番山崎滉が左越えに運ぶ3点二塁打で先制。荒木の犠飛、西野の適時打など打者一巡の猛攻で計6点をもぎ取った。五回には高橋の右前適時打、六回にも諏訪の2ラン、七回も西野の適時打で追加点を挙げた。先発の左腕小倉は要所を締める気迫の投球で散髪3安打、1失点完投と好投した。

 浦和学院は11月14日に開幕する明治神宮大会に関東代表として2年ぶりに出場。16日の初戦で中国代表-東海大四(北海道代表)の勝者と対戦する(8時30分)。

◇役割徹底、飛躍の秋

 さなぎから羽化する蝶(ちょう)のように、雲ひとつない大空へと浦和学院ナインが羽ばたいた。

 2年ぶりに関東の頂を踏み締めた森監督は「相手との駆け引きの中で、自分たちのスイングを貫くことができた。一人一人が大会の中で成長してくれた」と、選手たちの飛躍に目を細めた。

 三回。1死から諏訪の放った一塁方向へのゴロが敵失を誘うと、続く臺が「一塁手と投手の連係に隙がある」と一塁線にバント安打。持ち味を生かした技ありの一打でチャンスを広げた。

 津田の四球で満塁とすると、4番山崎滉が「自分の役割はランナーをかえすこと」と左越えに走者一掃の3点二塁打。荒木の犠飛、西野の適時打など打者一巡の猛攻で6点を奪い、一気に勝利を引き寄せた。

 百戦錬磨の森監督をして「記憶にない」と振り返る4日間で4試合を戦う超過密日程。1回戦、準々決勝と無四球完封の快投でチームに選抜大会の切符をもたらしたエース左腕江口をきょうこそ休ませるべく、投打で各自が役割を果たした。

 「江口のために必死で投げた」。先発小倉は準決勝の反省を生かし、自らの強みを確かめるように鋭く腕を振った。

 夏の敗戦後も後輩たちをサポートし続けた3年生の存在も大きかった。六回に右越え2ランで貴重な追加点を挙げた諏訪は「夏以降も付きっきりで見てくれた」と感謝。主将の津田も「3年生に恩返しできたことが一番うれしい」と、かみしめるように話した。

 「目の前の試合を全力で戦えた。今後に向けて楽しみ」と指揮官。初の明治神宮大会制覇に期待が膨らむ。

◇山崎滉、口火切る一打 熱い激励に応えた4番

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【写真】3回表浦和学院1死満塁、山崎滉が左翼線に3点二塁打を放つ。捕手大沢=千葉県野球場

 晴れ舞台で持ち前の勝負強さが光った山崎滉。三回1死満塁から「みんながつないでくれた。とにかく先制点が欲しかった。外野フライでもいいと思って振り抜いた」と内角の直球を左越えに運ぶ走者一掃の3点二塁打で打線に火をつけた。

 前日に体調を崩し、準決勝後は37度3分の微熱が出た。プレーに影響はなかったものの、昨晩は病院で点滴を受けた。試合前には森監督から「ぶっ倒れるなら、きょうの試合が終わってから」と熱い激励。指揮官の期待にバットで応えた。

 4番を務める重責にも「自分の役割を果たすことだけ考えている」と気負い過ぎることはない。身長182センチ、体重85キロと体格も十分で、さらなる打撃力の向上が楽しみな逸材。「全員で戦って神宮も優勝したい」と高みを見据えた。

◇背中押され気迫前面 小倉1失点完投

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【写真】木更津総合打線を1点に抑え完投勝利した小倉

 埼玉大会では出番のなかった左腕小倉が気迫あふれる投球で要所を締めて1失点完投。28日の準決勝に続く2度目の公式戦マウンドで「(準決勝は)内に攻められなかった。気持ちで投げた」と3回2失点に終わった前日の反省を生かした。

 伸びのある直球で内角をえぐり、落差の大きい縦のスライダーで空振りを奪った。森監督からは「真ん中でいいから腕を振れ」と背中を押され、「自分はコントロールで抑える投手じゃない」と力強い腕振りで強みを前面に押し出した。

 1回戦、準々決勝と連続完封の好投を見せた江口とは、エース候補として入学した左腕同士のライバルだが「ずっと頼りっぱなしで、今は江口がエース。助けられるようにならないと、この先も勝てない」と両輪としての活躍を誓った。

◇1年諏訪、公式戦初HR シンプルに振り抜く

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【写真】6回表浦和学院1死一塁、諏訪が右越えに2点本塁打を放つ。捕手大沢

 1年生の1番諏訪が公式戦初となる2ランで貴重な追加点を挙げた。六回1死一塁から「(走者が投手小倉で)最低でも入れ替われと言われた。形がよくなかったけど、思ったより伸びた」と内角の直球を右翼ポール際に運んだ。

 埼玉大会では打率2割5分と波に乗れなかったリードオフマンは「よくないからと考えるより、シンプルな方がいい」とバットを振り抜くことだけ考えた。「どの打席も簡単に終わらずに、自分が出塁したい」とチームへの貢献を誓った。

◇狙い球仕留められた 浦和学院・西野捕手の話

(三、七回に適時打)1本目は真ん中のカーブ。狙った球をしっかり仕留められた。2本目はスライダーをうまくはじき返すことができた。

(埼玉新聞)

◇浦和学院、関東王者!小倉、10K完投に森監督「心強い」 

 関東大会は決勝が行われ、浦和学院(埼玉1位)が木更津総合(千葉1位)に大勝し、2年ぶり5度目の優勝。11月14日開幕の明治神宮大会出場を決めた。背番号11の左腕・小倉匡祐(2年)が10三振を奪い、3安打1失点で公式戦初完投。エース・江口奨理(2年)と左腕2本柱を擁し、出場が当確している来春センバツで、2年ぶりの日本一を目指す。

 最後も三振で締めくくった。小倉が3者連続を含む10三振を奪い、1失点完投。2年ぶりに関東王者に返り咲いた。公式戦初完投を飾った背番号11は「今日は攻めるという気持ちだけをしっかり持って投げた。野手もしっかり守ってくれた」とチームメートに感謝した。

 強力なW左腕が誕生した。本来は江口がエースだが、小倉が鋭いスライダーを武器に奪三振ショーを熱演。森士(おさむ)監督(50)も「江口に最後の1回を行かせようとしたが、小倉が良すぎてそのまま行っちゃった。ここに来て頭角を現してきて、本当に心強い」と賛辞を送った。

 昨春センバツではエース・小島和哉(3年)を擁し初優勝。その先輩から前日の準決勝後、「勝って気が抜けるのが一番いけない」とゲキを受け、気を引き締めた。「これから江口1人では勝ち上がれないし、助ける投球がしたい」と小倉。左腕2枚看板で日本一を狙う。

(スポーツ報知)

◇投手がっちり 春に手応え 先制打の山崎滉太選手、完投の小倉匡祐投手

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【写真】3回表浦和学院1死満塁、山崎滉太選手(2年)が先制の3点適時二塁打を放つ=千葉県野球場

 両チーム無得点で迎えた3回1死満塁の場面。打席に立った浦和学院の4番・山崎滉太(こうた)選手(2年)に狙い球はなかった。「犠牲フライでもいい。1点とりたい」。内角寄りの直球を鋭く振り抜くと、打球は左翼手の左を抜け、走者一掃の3点適時二塁打に。勢いづいた打線はこの回、一挙に6点を重ねた。

 優勝候補の一角と目された夏の埼玉大会は無念の3回戦敗退だった。2年生ながら4番を任されたが、強豪・浦和学院の4番のプレッシャーは大きく、2試合で8打数無安打に終わった。「負けたのは自分のせい。3年生に申し訳ない」と責任を感じた。

 準決勝の28日に風邪を引き、病院で点滴を打つなど体調は悪かった。だが、応援に駆けつけたスタンドの3年生の姿に奮起した。「試合で自分の役割を果たしたかった。夏の悔しさが少しは晴れた」。そういって笑みをこぼした。

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【写真】完投した浦和学院の小倉匡祐投手(2年)=千葉県野球場

 投げては小倉匡祐(きょうすけ)投手(2年)が完投した。前日の準決勝でも先発したが、3回2失点で降板。「きっちり攻めきれなかった」と前日の反省を生かし、この日はキレのあるスライダーを低めに集めて三振の山を築いた。試合後、「1失点で抑えられたのは野手がしっかりと守ってくれたから」と控えめに話した。森士監督は「2番手、3番手の投手も決めていたが、予想外(の活躍)だった。ようやく頭角を現してくれて心強く思う」と、春の甲子園に向けて手応えをつかんだ様子だった。

(朝日新聞埼玉版)

◇強気で攻めて10奪三振 浦和学院2年・小倉匡祐(きょうすけ)投手

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 最後の打者も得意のスライダーで三振に仕留めると、マウンドで小さなガッツポーズを見せた。前日は早々に2失点し、途中降板。だが、決勝の大舞台では10奪三振の完投と、見違えるようなピッチングでチームを優勝に導いた。

 「弱気になるな」。先輩から言われ続けてきた言葉を心に刻んでの再登板だった。先輩とは、昨年のセンバツ優勝投手で、今夏までのエースだった小島(おじま)和哉さん(三年)。夏の大会後、練習に付き合って「投手は弱気になってはいけない」と熱心にアドバイスしてくれた。

 いまのチームのエースは江口奨理(しょうり)投手(二年)だ。今大会も1回戦、準々決勝と2試合連続で完封し、貫禄を見せつけた。江口投手の疲労も配慮し、二十八日の準決勝は、公式戦で初めてとなる先発の機会が巡ってきた。必死に投げたが、一、三回にそれぞれ一失点し、三回でマウンドを降りた。

 それでも、決勝の大一番も先発で起用された。「準決勝は内角を攻めきれなかった」と反省し、この日は得意のスライダーを投げ込んだ。「弱気はいけない。迷ったら、スライダー」。強気で攻めると球は低めに決まった。

 試合後、優勝に喜ぶナインのなかで「今まで結果を出せなかったが、自分を使ってくれたことに感謝です」と控えめの笑顔を見せた。

 後輩の好投を見守った小島さんは「控えで悔しい気持ちがあっただろうが、よく走り込み、めげずにやってきた成果」とたたえ、森監督は「入学当初から期待していたが、いよいよ頭角を現してきた」と目を細めていた。

(東京新聞埼玉版)

◇自責点0、堂々の完投 浦和学院・小倉匡祐投手(2年)

 連投で疲れの見えるエースに代わり、決勝の先発を任された。得意の縦のスライダーを織り交ぜ、10奪三振、被安打3、自責点0。堂々の完投勝利を飾った。

 公式戦初登板となった準決勝では自責点2で途中降板。悔しさが募った。「思いをぶつけてこい」。いつも練習に付き添ってくれた小島和哉前主将(3年)の言葉を胸にマウンドに立った。

 主戦・江口奨理投手(2年)とは1年生のころから「2人でチームを勝たせよう」と誓い、切磋(せっさ)琢磨(たくま)してきたライバルだ。関東大会決勝という大舞台での好投に「地区、県大会ともずっと江口に頼りっぱなしだった。支えになれてうれしい」と達成感をにじませた。

 控え投手として辛抱の時期が続いたが、これからが飛躍の時だ。次は神宮。「先頭打者に四球を出さず、いかにテンポよく投球リズムを作れるか」と、冷静に課題を見据えた。

(毎日新聞埼玉版)

◇3回に6得点!一戦ごとに強くなった浦和学院が関東王者に!

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 浦和学院は日替わりでヒーローが出てくるのが最大の強み。準々決勝では高橋が本塁打を放ち、準決勝では荒木がサイクル安打を達成し、決勝では1番諏訪が本塁打。3試合連続で本塁打が飛び出した。昨年からの主力は3番津田、4番山崎の2人だが、2人の前後を打つ選手の成長によって打線に厚みが増したといえる。

 突出した力を持った選手はいないが、走攻守においてきっちりと仕事が出来る選手が集い、優勝を手にした浦和学院。勝利後もすぐに森士監督の下に集まり、ミーティングを行い、また森監督がインタビューを受けている中、全員がクールダウンのダッシュ、ストレッチを念入りに行う姿が見られた。

 これはいつもやっていることで、浦和学院の選手たちはどんな状況においても自分達のルーティンを崩さない。そこが土壇場の強さを生んでいるのではないだろうか。また勝利をしても、淡々として整列に加わる。高校生としては精神的に成熟しているチームだ。

 大舞台で結果を残す選手は、そういった精神的な強さ、成熟さが必要不可欠なだけに、浦和学院が取り組む姿勢は大きく学ぶものがあった。明治神宮大会では関東大会以上の強さを発揮することが出来るのか。注目をしていきたい。

(高校野球ドットコム)

 試合結果
 決勝 10月29日(千葉県野球場)
TEAM123456789HE
浦和学院0060121001091
木更津総合000100000133
【浦】小倉-西野【木】三石、大熊、鈴木、早川-大沢
▽本塁打:諏訪(浦)▽二塁打:山崎滉、西野、幸喜(浦)
 浦和学院打撃成績
位置選手名打数安打打点
諏訪412
310
津田400
山崎滉413
幸喜320
高橋521
荒木301
西野422
小倉300
3399
 木更津総合打撃成績
位置選手名打数安打打点
木戸310
H5井上100
石井400
7矢代000
小原200
檜村400
小池310
磯貝410
佐々木300
大沢200
三石000
H神山100
1大熊100
1鈴木000
H阿賀100
1早川000
2930
 投手成績
TEAM選手名球数被安打奪三振四死球失点自責点
浦和学院小倉9123310410
木更津総合三石36641362
大熊34621333
鈴木24322111
早川11211000
TEAM三振四死球犠打盗塁暴投失策併殺残塁
浦和学院57300116
木更津総合104031315

 相手の隙を逃さず9安打10得点と効率的に攻め立てた浦和学院が木更津総合に大勝した。

 浦和学院は三回、1死から敵失と臺のバント安打、津田の四球で満塁とすると、4番山崎滉が左越えに運ぶ3点二塁打で先制。続く幸喜の打球が敵失を誘い、荒木の犠飛、西野の適時打など計6点をもぎ取った。五回には高橋の右前適時打、六回にも諏訪の右翼ポール際への2ランで加点した。

 投げては先発の左腕小倉が要所を締める気迫の投球。散髪3安打、1失点完投と躍動した。

 浦学公式HPより

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 決勝戦当日。相手は、千葉県第1代表の木更津高校。開催地ともあり地元の野球ファンや応援団が多く訪れていた。そんな中、球場でいつも通りにウォーミングアップをする本校の選手、そして準備を始めるファイヤーレッズ。各々が役割を理解し機敏に動く。表情から感じられるのは、今日も負ける気がしないという思い。この「必ず勝つ、1戦1戦がチームの成長に繋がる」という選手たちの気迫は、鍛錬によるチーム力であろう。この思いを自信へと変え、戦うたびに力をつけ、次なるきっかけを掴んでいるように見える。

 試合は、1、2回両者出塁するも得点にはつながらず。大きく動いたのは、3回表本校の攻撃。満塁で迎えた4番山崎による適時二塁打で3点先制。一気に盛り上がりを見せ、さらに続く打線で3点追加。この回一挙6得点。その後4回裏で1点返されるも、5回に1点追加。6回には、1番諏訪の2ランホームランで2得点。7回表相手投手交代も、8番西野の中安でさらに追加点。守って打っての見応えある試合展開、10対1と大量リードにより得点歌が鳴り響く決勝戦となった。

 決勝戦前の選手バスの中。監督の森士(おさむ)の目に涙が映った。自ら赤いタオルで目頭を拭いていた。決戦を挑む選手たちに熱く語りかけたという。昨春の選抜優勝投手小島を擁しながらも、現3年生の代は甲子園の土を踏むことができなかったことへの思い。責任。重圧。その、すべてを新チームの2年生、1年生に賭けた。「3年生には、可哀想な思いをさせてしまった、それなのに今日まで後輩の面倒を一生懸命に見てくれた。そのおかげで関東の決勝戦までこれた。恩返しをしよう!」と。洩れない声も車外に『そう』聞こえてきた。

 前日の準決勝は、コールド寸前から10対8のゲームとなった。森監督の表情は険しかった。やはりその通り、試合後も練習を繰り返したと聞いた。実に厳しく妥協はしない。しかし、『優勝』を勝ち取った後、誰からともなく「森先生を胴上げするぞ!!」と、3年生を含めた全員が『大将』(選手たちの呼び名)の元へ駆け寄った。

▽決勝の動画・小島投手から後輩へメッセージも

http://youtu.be/Kq6vHbDwgBc

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