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センバツ浦和学院・努力の先に(3)小宮賢人一塁手「”ひし形”の雪辱誓う」

◇笑顔明るくチーム鼓舞 ”ひし形”の雪辱誓う

201503091000 身長182センチ、体重86キロと大柄な体格の小宮。笑顔を絶やさない明るい性格も相まって、小柄な選手の多いチームの中でひときわ存在感を放っている。白岡市の実家から自転車で片道1時間10分の通学を苦にせず、日々の練習に励んでいる。

 浦和学院の門をたたいたきっかけは幼い頃に抱いた甲子園出場という大きな夢。野球を始めた小学2年次から所属していた上尾西リトルで「仲間の大切さや人として大切なことを教えてもらった」と尊敬してやまない押見監督の勧めだった。

 昨秋は県大会でベンチ入りを果たしたものの、出場機会がないまま関東大会ではメンバーから外れた。「つらくてきつかった。(メンバーは)そういうやつの思いも背負って戦う。できることを全力でやっていこう」と悔しさを力に変えた。

 常に前向きな小宮が最も悔しい経験に挙げるのが、スコアラーを務めていた昨秋の明治神宮大会決勝で仙台育英の平沢に打たれた2ラン本塁打。「スコアブックに(本塁打を示す)ひし形のマークをつけたとき。(仙台育英エース)佐藤世から絶対に打ち返したい」と雪辱を誓った。

 苦手とする走り込みを徹底した冬を振り返り、「仲間や森先生のおかげで乗り越えることができた」と周囲への感謝が口を突く。「技術がない分気持ちでチームを引っ張れるようにしたい」と表情を引き締めた。

(埼玉新聞)

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