27日の2回戦で大曲工(秋田)と8強入りを懸けて対戦するチームは25日、兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンターなどで約4時間調整した。バス移動中は車内のテレビに大曲工の1回戦の映像を流し、相手の特長を頭にたたき込んだ。
午後の練習ではグラウンドでノックとシート打撃を実施。レギュラー組は大曲工のエース右腕武田を想定した右の打撃投手に対し、鋭い当たりを連発した。走塁面でも森監督から場面ごとの適切な状況判断を徹底する指示が飛んだ。
東北大会5試合で52安打を放った相手打線を意識し、内外野ともに捕球から送球までの動作を再確認。二塁手臺は2回戦に向け、「一人一人が役割を果たし、内容も全員が納得するものでなければ次につながらない」と闘志を高ぶらせていた。
◇森監督一問一答「挑戦する気持ちで戦う」 |
2年ぶりの全国制覇へ好スタートを切った浦和学院の森監督が2回戦への意気込みを語った。
―ナインの状態は。
「一つ勝って体力、精神的にも充実している。イメージだけでしかなかったものが経験できたことは彼らにとっては大きな財産。大事なのはほっとしないこと」
―大曲工の印象。
「後半にかけて非常に集中力が高まっていく粘り強いチーム」
―理想とする展開。
「できれば先行してから、中押し、ダメ押し。気力負けしないようにしたい。これから連戦になるので少しでも多くの投手を投入できればいい」
―警戒する選手は。
「1回戦を拝見した中では、投手で4番の武田君と打点を挙げた1番の佐々木君。武田君は制球力が非常にいいピッチャー。相手ペースで投げさせない攻撃をしたい」
―試合への意気込み。
「打線だけでなく投手陣を含めて総合力で戦うことが冬場に取り組んできたテーマ。監督さんはじめ、熱心で勢いのあるチーム。受けて立つような意識ではなく、挑戦する気持ちで戦いたい」
(埼玉新聞)