第98回全国高校野球選手権埼玉大会は2日間の休養日を挟み、16日から再開。県営大宮球場など6球場で3回戦16試合が行われる。シード16校のうち14校が初戦を突破し、実力校がぶつかり合う中盤戦以降も熱戦が予想される。
浦和学院、花咲徳栄の両Aシードはそれぞれ坂戸、進修館の挑戦を受ける。Cシード聖望学園は久喜工と、同じく西武文理は1、2回戦コールド勝ちの市川口と対戦する。
Dシードふじみ野は打線好調の昌平と顔を合わせ、所沢商-市川越はオールドファンも喜ぶ伝統の一戦。草加東、八潮南は初の4回戦進出を狙う。
きょうから3回戦
第98回全国高校野球選手権大会は16、17日、県営大宮球場などで3回戦計32試合を行い、中盤戦に突入する。ここまで浦和学院、花咲徳栄などシード14校が初戦を突破。昨夏はシード16校のうち7校が涙をのんだ波乱の3回戦。実力校がしのぎを削る激闘の見どころを探った。
Dシード川越工と対戦する昨夏4強の松山は、3月に股関節を痛めて春季大会を欠場した右腕金子が上り調子。草加西との2回戦では8回無失点と好投した。川越工の左腕高橋も右打者の内角を突くスライダーが切れ味抜群。両エースの意地がぶつかり合う投手戦が予想される。
埼玉栄-川越東も注目の好カード。2回戦でBシード山村学園を破った川越東は、機動力を絡めた多彩な得点パターンが武器。初戦で2失点完投した右腕星野に加え、島田、関谷の両右腕が出番を待つ。埼玉栄の先発は1年生右腕米倉か。
鋭い変化球を操るDシードふじみ野の好右腕遠藤には、2回戦で3安打4打点と爆発した4番栗原ら打線が好調な昌平が襲い掛かる。叡明と顔を合わせる杉戸農は勝って4回戦に進めば部の最高成績(1990年)に肩を並べる。
浦和学院の胸を借りる坂戸、花咲徳栄に挑む進修館はそれぞれ投手陣の踏ん張りが不可欠。春日部東-立教新座、大宮東-蕨、越ヶ谷-鷲宮、西武文理-市川口と、いずれも地力のあるチームがシード校と激突する試合は目が離せない。
所沢商-市川越はオールドファンが喜ぶ伝統の一戦。八潮南、草加東は初の4回戦進出を狙う。坂戸西と争う昨夏準優勝の白岡は正念場だ。
(埼玉新聞)