来春の第89回選抜高校野球大会への最終関門となる第69回秋季関東大会は22日から5日間、宇都宮清原、栃木県総合運動公園野球場で行われ、関東7県15校の熱戦が開始される。
埼玉からは浦和学院(3年連続17度目)、花咲徳栄(2年連続11度目)の2校が出場。それぞれ初戦となる1回戦は神奈川県勢とぶつかる。県大会で3年連続15度目の栄冠に輝いた浦和学院は横浜(神奈川2位)、花咲徳栄は慶応(神奈川1位)と対戦する。大舞台を目指す2校の戦力を分析した。
浦学、強力打線に隙なし
3年連続17度目の関東大会出場。勝負強い打線で2年ぶりの関東制覇と選抜大会出場を狙う。
打線は今夏も4番を任された蛭間が振れている。地区、県大会7試合で二塁打5を記録。中軸の山本、家盛も好機に強い好打者だ。出塁率の高い1番矢野が出て、2番杉山がつなぐ。相手の隙を逃さない走塁も徹底されており、燈中、秋山、森川ら下位打線が走者に出て上位に回せるかが鍵を握る。
投手陣は左腕2人が中心。1年生佐野は切れのある直球とスライダーが武器。地区、県大会では31回を投げて、40奪三振と圧巻の内容だった。2年生清水は多彩な変化球を低めに集めて打ち取る投球が光る。
守備は4失策とまずまず堅く、センター線を中心に鍛えられている。遊撃手森川、二塁手家盛は1歩目が速く、守備範囲も広い。控えにも米須、赤岩、小町ら主力と遜色のない選手が控え万全だ。
伸びしろがある 森士監督の話
まだまだ伸びしろがあり、これからのチーム。毎日ヒーローが変わる戦いで、県大会は勝ち上がることができた。甲子園の切符をつかめるよう頑張る。
挑戦者の気持ち 赤岩航輔主将の話
関東大会は力と力の勝負になる。県大会では個々の能力は高くないが、総合力で勝ち上がれた。挑戦者の気持ちを持って、一戦必勝で戦っていく。
対戦校の横顔 横浜
2年連続22度目の出場。県決勝で慶応に敗れ、昨秋から続いた県内の公式戦連勝は30でストップしたが、今夏の甲子園を経験した野手陣を中心にチーム力は高い。4番の1年生万波は県大会で2本塁打、12打点と並はずれた長打力が持ち味。3番増田、5番福永と中軸の長打力は魅力。エース板川は全7試合に先発した1年生左腕。内野守備はやや不安定。
(埼玉新聞)