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浦学、完封リレーで雪辱 横浜打線を零封 春季関東大会

 (第2日、21日・ひたちなか市民ほか)

 春季関東大会は2回戦残りの6試合を行い、県大会5連覇で5年連続18度目出場の浦和学院は横浜(神奈川2位)に2-0と完封勝ちで8強進出を決めた。同準優勝で2年連続9度目出場の花咲徳栄は早実(東京1位)にタイブレーク十回の末、9-10と競り負けた。

 浦和学院は0-0の七回、秋山と森川の適時打で2点を先取。投げては右腕渡辺、左腕佐野の2年生コンビが完封リレーした。花咲徳栄は無死一、二塁から開始されるタイブレーク十回、右腕清水が早実の清宮、野村に連続適時打を浴びて敗れた。

 試合には外野席まで埋め尽くすほどの1万2千人(主催者発表)の観客が詰め掛けた。茨城県高野連によると、未明に自動車で訪れる観客もいたため、ひたちなか市民の駐車場を午前2時45分に開門する異例の措置を取ったという。

 第3日は22日、水戸市民などで準々決勝を行い、浦和学院は前橋育英(群馬1位)と対戦する(水戸市民・10時)。

完封リレーで雪辱

7回裏浦和学院無死二塁、秋山が左中間を破る二塁打を放ち先制する

 右腕渡邉、左腕佐野の2年生コンビの完封リレーで秋季関東大会の雪辱を果たした。

 先発渡邉が一回2死満塁、二回2死三塁、三回2死二塁と立て続けに迎えた危機で、3死目は全て見逃し三振に仕留めた。持ち味の直球で際どいコースを突き、四死球こそ多かったが、攻め抜いた。肺気胸を患い、本格的に投げ始めたのは4月から。県大会でもベンチ外だった右腕がここ一番で快投を見せ、「久しぶりの先発で気持ちよかった」と汗を拭った。

 下級生の好投に3年生が黙っているはずがない。好機を生かし切れなかった攻撃陣は七回に均衡を破った。先頭の山本が二塁打で出ると、続く秋山が左中間を破る先制の二塁打。2死三塁からは森川が貴重な追加点を奪った。

 息詰まる接戦を制し、森監督は「よく投げてくれた。一番の収穫」と期待通りの投球をした渡邉をねぎらう。課題だった打線にも「だんだんと(線に)なりつつある感じを受ける」と一定の評価をする。投手陣の整備は進み、打撃にも手応えは得た。仕上がりは順調だ。

勝負どころで先制点 秋山

 勝負どころを見逃さなかった秋山が待望の先制点を奪った。七回無死二塁、「真っすぐを狙っていたが、うまく対応できた」とチェンジアップを左中間へ運び、思わず雄たけびを上げた。

 七回表1死満塁の危機で、「このピンチを抑えれば絶対に点が取れる」と試合の流れを感じていた。切り抜けたあと、先頭の山本と「どちらかが出れば必ず点になる」と気持ちを高め合った。その山本が二塁打で出塁し、「ここは絶対につながないと」と自らのバットで予感を的中させた。

左前打で追加点 ミスを帳消しに 森川

 9番森川が七回に左前打で追加点を挙げ、勝利をグッと引き寄せた。五回1死一塁で送りバントを失敗したが、「絶対に挽回してやるとか考えてしまうと気負ってしまうので」と落ち着いて打席に入り、ミスを帳消しにした。

 前の打席を引きずらない精神力は積み重ねてきた練習で身につけ、「自分たちが負けるはずがない」という自信があった。もちろん反省も忘れていない。「9番としての役割を突き詰めていかなくてはいけない」と自分に言い聞かせた。

(埼玉新聞)

横浜、打線沈黙 8強逃す

 4番増田が勝負を避けられたとき、どうするのか?夏に向けた課題が、はっきりと浮かび上がった試合だった。

 前日まで公式戦23試合連続安打中で今秋のドラフト候補の増田は相手に警戒され、4度の打席がすべて四死球。チャンスは何度もあったが、コールド勝ちした前日の1回戦まで今春10試合で102得点の打線が、散発4安打12残塁に終わった。

 増田の後ろを打ち、同じくプロ注目の万波への期待は大きかったが、バットから快音は響かなかった。三回2死二塁、五回2死一、二塁、七回1死満塁の好機でいずれも凡退。関東大会があっけなく終わり、「自分のせいです。自分を信じて、自分のスイングを貫けなかった」とうなだれた。

 2年生スラッガーは今春の公式戦で本塁打ゼロ。大会直前の鹿児島県遠征では練習試合で2打席連続本塁打を放ち、復活の兆しがあっただけに悔しい結果だった。「この悔しさは絶対に忘れない。夏に向けてもっと気持ちを強く持ち、人より倍以上練習していく」と誓う。

 零封負けに「もっと選手層を厚くしないといけない」と厳しい顔の平田徹監督(34)も万波については「練習でもひた向きに努力している。これからに期待したい」と言い切る。

 まともに勝負してもらえなかった増田は「相手の対策は仕方ない。最上級生の自分が打たないといけない。(何球かあった)甘い球を逃さず、みんなを信じてつなぐ気持ちでいきたい」と前を向いた。

(神奈川新聞)

 試合結果
 2回戦 5月21日(水戸市民球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
横浜 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 3
浦和学院 0 0 0 0 0 0 2 0 x 2 8 0
【浦】 渡邉、佐野-秋山
【横】 板川-福永
山本、秋山(浦)板川(横)
 浦和学院打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
矢野 4 1 0
杉山 3 1 0
家盛 2 0 0
蛭間 4 1 0
山本 3 2 0
秋山 3 2 1
本田 2 0 0
1 佐野 0 0 0
渡邉 1 0 0
H7 赤岩 2 0 0
森川 3 1 1
27 8 2
 横浜打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
長南 3 1 0
⑤6 市村 3 0 0
斉藤 5 1 0
増田 0 0 0
万波 3 0 0
山崎 0 0 0
H3 内海 1 0 0
H3 角田 2 0 0
板川 2 1 0
福永 3 0 0
遠藤 3 1 0
H 辻村 1 0 0
5 武川 0 0 0
26 4 0
 投手成績
TEAM 選手名 被安打 奪三振 四死球 失点 自責
浦和学院 渡邉 5 3 3 6 0 0
佐野 4 1 6 3 0 0
横浜 板川 8 8 3 1 2 2
TEAM 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 併殺 残塁
浦和学院 3 1 4 0 0 0 6
横浜 9 9 4 2 3 1 12

 浦和学院が渡邉、佐野の継投で横浜打線を零封し、競り勝った。浦和学院は七回無死二塁から秋山が左中間を抜く二塁打を放ち先制。佐野の犠打で好機を広げると、2死三塁で森川が左前へはじき返して2点目を奪った。2年生右腕の渡邉は毎回走者を出しながらも要所を締め、六回から救援した2年生左腕の佐野が6奪三振で仕上げた。

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