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きょう準々決勝 見どころ 高校野球埼玉大会

 第99回全国高校野球選手権埼玉大会は23日、県営大宮、市営大宮で準々決勝4試合を行い、4強が決定する。

 Aシード浦和学院は昨夏準優勝・聖望学園と激突する。今春の県大会では2回戦で当たり、浦和学院が逆転勝ちを収めた。浦和学院の左腕佐野と、聖望学園のエース西沢との投げ合いになれば1点を争う好試合になりそう。

 爆発力のある打線を武器に28年ぶりの準々決勝に進出したCシード川越工は、エース矢口がけん引するDシード山村学園とぶつかる。3連覇を目指すAシード花咲徳栄はCシードふじみ野と対戦。打線が活発なBシード春日部共栄はCシード叡明の挑戦を受ける。

夢の聖地へあと3勝 準々決勝見どころ

 第99回全国高校野球選手権埼玉大会は23日、準々決勝4試合を県営大宮、市営大宮で行い、4強が決定する。Aシード勢の浦和学院、花咲徳栄が順当に駒を進め、夢の甲子園出場へ向けてクライマックスを迎える準々決勝の見どころを探った。

浦和学院vs聖望学園「実力伯仲春の再戦」

 屈指の好カード。春季県大会2回戦では浦和学院が聖望学園に5-4と競り勝った。聖望学園は九回2死まで4-3とリードしていただけに実力はほぼ互角。鍵を握るのは投手陣の出来か。

 浦和学院は5回戦をサヨナラ勝ちと辛勝。終盤の強さは改めて示したが、試合の入りで後手に回りたくない。先発は前戦で5回被安打1の左腕佐野か。今大会4本塁打をマークしている蛭間の前に走者をためたい。

 対する聖望学園はエース西沢の快投に期待。5回戦で完投の疲れもあるが踏ん張りどころだ。打線は1番川上、4番島村と上位陣が振れている。好左腕を攻略した自信を胸に春のリベンジといきたい。

叡明vs春日部共栄「好調打線ぶつかる」

 好調打線がぶつかる一戦。叡明、春日部共栄ともに11安打して5回戦を勝ち上がった。好機で一本出せるかが、勝負を分ける。

 初8強で勢いに乗る叡明は上位打線の振りが鋭い。上條、三上、坂本のクリーンアップは強力。下位陣がどれだけ上位につなげられるか。大宮東戦で5回無安打と好救援した岩木とエース熊谷の継投で逃げ切りたい。

 3年ぶりの頂点を目指す春日部共栄は5回戦で上位陣に当たりが戻ってきた。1番川畑、3番森がともに3安打した。7番金子も2安打と下位打線も切れ目がなく、チャンスで4番山本に回したい。投手陣は継投策。エース高橋が気迫のこもった投球を見せたい。

山村学園vs川越工「新鋭と古豪の意地」

 初8強の新鋭か、28年ぶりの古豪か―。対照的な両校が激突。山村学園、川越工ともに投打で盤石の構えで両校の意地がぶつかり合う好試合になりそうだ。

 山村学園は4回戦まで接戦をものにして力を付けてきた。中心になるのは投手陣。エース矢口をはじめ、鵙尾、山村ら控え投手も充実。打線は5回戦で14安打12得点とつなぐ意識が強い。5番山口が4安打3打点と役割を全うしている。

 川越工は一度火が付いたら止まらない強力打線。前戦は八回に一挙7点を奪い試合を決めた。先制できればよりリズムをつかめる。投手陣はエース小久保、宮崎の継投になりそう。小久保は立ち上がりに細心の注意を払いたい。

ふじみ野vs花咲徳栄「得点機に粘り肝心」

 投打が充実する花咲徳栄にふじみ野が挑む構図。犠打や盗塁で着実に得点機を築く花咲徳栄に対し、ふじみ野は粘り強く守り少ない好機をものにしたい。

 ふじみ野の投打で軸になるのはエース高野。低めへの制球が持ち味で、内外へ巧みに投げ分ける。打っては4回戦で4番として3安打4打点と乗ったら面白い。中軸に座る3番森も俊足巧打の好打者。勝負強い5番坂田に好機で回したい。

 花咲徳栄は5回戦で綱脇が1失点完投と復調の兆し。速球が武器のエース清水もおり失点は計算できる。打線はプロ注目の3番西川をはじめ、1番太刀岡、2番千丸と機動力を駆使する攻撃は脅威的。5回戦では7犠打と攻撃に丁寧さもある。

(埼玉新聞)

3校が初の8強 きょう準々決勝

 埼玉大会は23日、2球場で準々決勝4試合が行われる。浦和学院や花咲徳栄といった甲子園出場経験校のほか、叡明、ふじみ野、山村学園は初の8強入り。44年ぶりの甲子園を目指す川越工も勝ち進んだ。1回戦から勝ち上がってきた聖望学園は8年ぶりの優勝を狙う。

 投打に完成度が高い浦和学院は佐野、渡辺ら投手陣が安定。主軸の蛭間は今大会4本塁打と波に乗る。聖望学園は接戦をものにする粘り強さがあり、エース西沢と、同2本塁打の4番島村が投打でチームを引っ張ってきた。春は浦和学院に敗れており、雪辱を期す。

 ふじみ野はエースで4番の高野が軸。これまで毎試合序盤に先行し、引き離す危なげない試合展開で勝ち上がってきた。一方の花咲徳栄は4試合で44得点の強力打線を誇る。西川が3本塁打、11打点と好調で、綱脇、清水の中心投手も調子を上げてきた。

 叡明は主軸の三上、主将の室賀に長打力がある。これまで毎試合の計11盗塁と、足を絡めた得点パターンも併せ持つ。春日部共栄は今大会3試合がコールド勝ちで内藤、高橋らの投手陣は計27回で3失点と安定。両校は昨夏、今春も対戦し、いずれも春日部共栄が1点差で勝っている。

 山村学園はエース矢口のほか1年生左腕の和田、山村ら投手陣が豊富。5回戦では12点を奪う攻撃力も見せた。川越工は先頭打者の菊政が打率5割と好調。投げては小久保、宮崎の二枚看板で試合を作る。

(朝日新聞埼玉版)

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