プロ注目蛭間が九回同点弾「魂が最後に出ました」
浦和学院が逆転サヨナラで6年連続15回目の優勝を飾った。1点差の九回、プロ注目の蛭間拓哉外野手(3年)が同点ソロ。なおも攻め立て2死満塁から押し出し死球で決勝点を挙げ、昨夏の甲子園優勝校・花咲徳栄を破った。
起死回生の一発だった。1点ビハインドの九回。先頭として打席に立った。初球、外角高めの直球を振り抜くと、打球はぐんぐん伸びてバックスクリーンやや左へと吸い込まれた。「こんなところで負けてたまるか、そんな魂が最後に出ました」と会心の同点弾。高校通算21本目となるアーチが劇的な勝利への号砲となった。
結果が出ずに苦しんでいた。2月中旬の練習中に腰を痛めた影響で調整を満足に進められず。3月からの練習試合では「ヒットを1本も打てずに終わってしまった」と調子は上がってこなかった。不安を抱えた中で放った豪快な当たりに、雄たけびを上げながらダイヤモンドを一周した。
1年春に名門の4番を任された経験もある左の大砲。主軸の復活は、19日から開幕する関東大会連覇にも明るい材料となった。
(デイリースポーツ)
浦和学院が春季埼玉大会6連覇
浦和学院が逆転サヨナラ勝ちで、6年連続15度目の優勝を果たした。
1点を追う9回、蛭間拓哉(3年)の中越えソロで追いつくと、2死満塁で矢野壱晟(3年)が死球を受けサヨナラ勝ち。昨夏の県大会決勝で苦杯を喫した相手を破り、蛭間は「何とかして塁に出ることを考えてしました。徳栄には負けていたので、リベンジしたかった」とうなずいだ。
夏の大会は南埼玉で戦うため、北埼玉の花咲徳栄との対戦はないが、森士監督は「この夏は甲子園の決勝で戦いたい」と5年ぶりの出場をにらんだ。
(スポーツ報知)