プロ野球のドラフト会議が25日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、浦和学院の渡邉勇太朗投手が埼玉西武ライオンズから2位で指名を受けた。浦和学院在籍者がドラフトで指名を受けるのは2016年オリックス育成2位の榊原翼投手以来2年ぶり。
そのほか、浦和学院出身者では2013年選抜大会優勝時のエース小島和哉投手(早大)が千葉ロッテから3位で指名を受けた。
浦和学院・渡邉、西武2位指名
浦和学院の渡邉勇太朗投手はさいたま市緑区にある学校の食堂で野球部の監督や両親とともにドラフト会議の中継を見守りました。
緊張した面持ちで映像を見つめていましたが、会議が始まってから1時間余り経った午後6時すぎ、地元の西武から2位で指名を受けるとほっとした表情を浮かべ、笑顔で監督と握手を交わしました。
このあと開かれた会見で渡邉投手は「自分の能力を信じてプロの世界で技術を磨いていきたいです。厳しい世界に押しつぶされないよう強い気持ちを持って数年後にはチームの中心になれるよう頑張ります」と決意を述べました。
渡邉投手は西武が2位指名
ドラフト2位には浦和学院の渡邉勇太朗投手(18)が指名された。渡邉投手は身長190センチの恵まれた体格から投げる力強いストレートが武器。今年夏の甲子園ではチーム32年ぶりとなるベスト8進出の原動力となった。
「高校も地元でできて、もう1個上のレベルでも地元でできるというのは、自分で言うのも何ですがもってるのかなと思う。先発ローテーションの柱となって2桁勝利し、チームを日本一に導いて、将来的にはWBCで優勝できるような投手になりたいですし、野球だけでなくファンにも愛されるような選手になりたい。」
浦和学院・蛭間、渡邉祝福し自身も大学での飛躍誓う
浦和学院・蛭間拓哉主将(3年)が、渡辺勇太朗投手(3年)の西武からの2位指名を喜んだ。
「一緒に頑張ってきた仲間。自分のことのようにうれしいです。指名された瞬間は、今年の夏の県大会優勝した時と同じくらいの盛り上がりでした。『今日から西武ファンになろう。絶対見に行く』などの声も飛んでいました」と興奮を隠しきれなかった。
蛭間も渡辺同様に9月に行われたU18日本代表に選出されるなど、ドラフト候補として注目を集めたが、大学進学を選択していた。「今の時点でもプロに行きたい気持ちは変わらない。しっかり4年間鍛えてから勝負したい。(将来的に渡辺と)対戦できても、同じチームでもうれしい」と大学での飛躍を誓った。
(日刊スポーツ)
浦学・渡邉が地元西武「自分を信じてやっていく」
平成最後となる25日のプロ野球ドラフト会議で、今夏の甲子園を沸かせた埼玉県内の高校球児2人が指名を受けた。浦和学院(さいたま市)のエース、渡辺勇太朗投手(18)は埼玉西武ライオンズから、長打力が持ち味の花咲徳栄(埼玉県加須市)の野村佑希内野手(18)は北海道日本ハムファイターズからそれぞれ2位指名で悲願のプロ入りの夢をつかんだ。
将来を大きく左右するドラフト指名。今夏、甲子園で一緒に土にまみれた大阪桐蔭の根尾昴内野手(18)ら有望選手が次々と1位指名を受ける中、硬い表情だった渡辺、野村両選手は指名の瞬間、ほっとした表情をみせた。
野村は指名後、花咲徳栄高校内での記者会見で、「スケールの大きい選手になりたい。スタッフやファンの皆さんに愛されるような選手になりたい」と意気込んだ。渡辺も浦和学院での会見でこう語った。「(西武は)地元のチームでなじみがある。武器はストレート。自分を信じてやっていきたい」
渡辺は「同世代の根尾選手らビッグ4と対戦したい」と意欲をみせた。そんな渡辺に対し、野村は「高校2年の夏の大会では打てずに終わっているので、この先、(プロ野球で)対戦できたら借りを返せるよう頑張っていきたい」と強調。早くもライバル対決を楽しみにしているようだった。
これまで渡辺、野村両選手を鍛え上げてきた監督も2位指名に目を細めた。
浦和学院の森士(おさむ)監督も同日、指名を受けた西武について「今でこそ言えるが、希望球団だった。地元球団の2位指名に感謝している」と明かした。渡辺については「ここが彼の本当のスタートライン。心身ともに大きくなってくれると信じて送り出したい」と期待を込めた。
両選手は指名後、野球部のチームメートらに胴上げされたり、祝福されたりして喜びを分かち合った。
このほか、県内ゆかりの選手では、浦和学院時代に春の甲子園を制した早稲田大の小島和哉投手がロッテから3位、日本通運の生田目翼投手が日本ハムから3位でそれぞれ指名を受けた。ホンダからは木浪聖也内野手が3位、斎藤友貴哉投手が4位で、ともに阪神からの指名を受けた。
(産経新聞)
ロッテ3位小島「開幕1軍に」6大学秋V置き土産に
早大の主将・小島和哉投手(4年=浦和学院)はロッテから3位指名を受けた。指名確定後、カメラマンから色紙を渡されると「開幕一軍 早稲田大学 小島和哉」と書き込んだ。「体が丈夫なのが自分では一番なので、そこを井口監督にアピールして開幕1軍に行きたい」と話した。
27日からは優勝のかかった早慶戦が控える。1敗もできない状況ながら、2連勝なら逆転優勝となる。「優勝は自分が1年のときが最後なんです。これで野球に集中できるので、優勝を置き土産にしたいです」と話していた。
(日刊スポーツ)