【写真】3回表1死満塁、中前2点適時打を放ちほえる三奈木
(第4日、18日・山日YBS)
準々決勝の残り2試合を行い、浦和学院は専大松戸(千葉2位)に5-9、花咲徳栄は常総学院(茨城1位)に8-10で、ともに逆転負けした。
浦和学院は2-1の三回に2点適時打を浴びて逆転を許すと、その後、継投策を図るが実らず、計9失点。打線は5-9の九回に無死一、二塁としたが、生かせなかった。
花咲徳栄は五回に一挙5点を奪い逆転したが、8-8の七回2死満塁で2点適時打を許し、勝ち越された。打線は九回に1死二、三塁と反撃したものの、あと一本が出なかった。
好機に一本遠く 浦和学院
県大会で見せた浦和学院の勝負強い打撃が影を潜めた。相手を上回る14安打を放ったが、5得点にとどまり、12残塁、10三振と、勝負どころでの一本が遠かった。
「後半にチャンスが来るのは分かっていたけど、焦りが出てしまった」と主将の吉田瑞が言う通り、拙攻とミスが顕著に出た。
3-8の六回には無死一、二塁と好機を築いたが、金田の三振の間に二塁走者高松が飛び出し、狭殺プレーで憤死。後続も倒れ、無得点に終わった。九回の攻撃も無死一、二塁と好機を築いたが、専大松戸のエース深沢の巧みな投球術で後続を断たれた。
浦和学院の春は関東8強で終わったが、「県大会とは違った経験と自分たちのレベルを確認できた。選手たちがそれに対してどう気付くか」と森監督。関東での経験を夏に生かすため、埼玉大会までの残りの時間を大切に過ごさなければいけない。吉田瑞は「個々でテーマを絞って鍛えなければいけない」と語り、エース宮城は「直球の精度を上げて夏を迎えたい」と気持ちを新たにした。
(埼玉新聞)
浦和学院、12残塁敗退 プロ注目三奈木は2回を4失点 打者は4安打3打点
浦和学院(埼玉)は、準々決勝での敗退が決まった。専大松戸(千葉)よりも多い14安打を放ったが5点で、12残塁。森士監督は「目いっぱいでした。今のうちにとっては、いろんな意味での課題が予測していた通りに出た。暑さと、宿泊を伴う試合の経験値がない。体力が足りていない」と振り返った。
先発の宮城誇南(こなん)投手(2年)は、3回を被安打5の4失点だった。
「5番・右翼手」でスタメン出場したプロ注目の三奈木亜星投手(3年)が、2番手として4回からマウンドへ。5回には3ランを浴びるなど、2回を被安打4の4失点(自責3)と悔しい内容で「1球の重みを感じた」と明かした。打撃では、5打数4安打3打点と存在感を発揮したが「チャンスで凡退したし、(投手として)ピンチを抑えられなかった」と反省しきり。
三奈木は4月上旬の練習試合で右腕に打球を受けたが、徐々に「調子は上がってきています」という。夏に向けては「投手として、チームを甲子園に連れていけるように努力します」と話した。
(日刊スポーツ)
夏に向け闘志「背番号1で」浦学・三奈木投手
「ピッチングは0点」。二番手として四、五回にマウンドに立った三奈木亜星選手(3年)は静かに振り返った。打撃では「当てにいく癖」を修正し4安打3打点。だが、投手としてはフォームが不安定で制球が定まらず、本塁打も許して4失点。1年生の秋はエースナンバーを背負っていただけに、「夏は背番号1で」という思いは強い。「試合を作り、投げきれる投手を目指す」
(朝日新聞埼玉版)
試合結果
春季関東大会・準々決勝(5/18・山日YBS球場)
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E |
浦和学院 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 | 14 | 1 |
専大松戸 | 1 | 0 | 3 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | x | 9 | 10 | 2 |
【浦】 | 宮城、三奈木、吉田匠-吉田瑞 |
【専】 | 岡本、深沢-加藤 |
本 | 加藤(専) |
三 | 松嶋(浦)横山(専) |
二 | 高松、三奈木(浦)石井(専) |
打撃成績
浦和学院 | ||||
位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 |
⑥1 | 吉田匠 | 4 | 3 | 0 |
④ | 八谷 | 2 | 0 | 0 |
H4 | 尾崎 | 2 | 0 | 0 |
⑦ | 松嶋 | 5 | 2 | 0 |
② | 吉田瑞 | 3 | 1 | 0 |
⑨13 | 三奈木 | 5 | 4 | 3 |
⑧98 | 藤井 | 5 | 1 | 2 |
⑤ | 高松 | 5 | 2 | 0 |
①8 | 宮城 | 2 | 0 | 0 |
H9 | 安達 | 3 | 0 | 0 |
③6 | 金田 | 3 | 1 | 0 |
計 | 39 | 14 | 5 | |
専大松戸 | ||||
位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 |
⑥ | 石井 | 4 | 1 | 0 |
⑦ | 吉岡 | 2 | 1 | 2 |
④ | 大森 | 3 | 1 | 0 |
⑨ | 奥田 | 3 | 1 | 1 |
③ | 山口 | 4 | 2 | 2 |
⑤ | 横山 | 4 | 2 | 1 |
② | 加藤 | 4 | 1 | 3 |
① | 岡本 | 3 | 1 | 0 |
1 | 深沢 | 1 | 0 | 0 |
⑧ | 苅部 | 3 | 0 | 0 |
計 | 31 | 10 | 9 |
投手成績
浦和学院 | |||||||
選手名 | 回 | 安打 | 三振 | 四球 | 死球 | 失点 | 自責 |
宮城 | 3 | 5 | 1 | 2 | 0 | 4 | 4 |
三奈木 | 2 | 4 | 1 | 0 | 0 | 4 | 3 |
吉田匠 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
計 | 8 | 10 | 2 | 2 | 0 | 9 | 7 |
専大松戸 | |||||||
選手名 | 回 | 安打 | 三振 | 四球 | 死球 | 失点 | 自責 |
岡本 | 5 | 7 | 5 | 2 | 3 | 3 | 3 |
深沢 | 4 | 7 | 5 | 0 | 0 | 2 | 2 |
計 | 9 | 14 | 10 | 2 | 3 | 5 | 5 |
チーム成績
TEAM | 攻撃 | 守備 | |||||
三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 残塁 | 失策 | 併殺 | |
浦和学院 | 10 | 5 | 2 | 2 | 12 | 1 | 0 |
専大松戸 | 2 | 2 | 4 | 1 | 4 | 2 | 2 |
浦和学院は14安打したものの、計12残塁と好機を生かし切れずに、5得点しかできなかった。浦和学院は2-1の三回2死二、三塁から連打で逆転を許した。宮城、三奈木、吉田匠の3人で継投したが六回まで9失点。打線は七回に藤井の適時打で2点を返し、九回に無死一、二塁としたが、後続の3人が倒れ、反撃ならず。