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きょう準々決勝 伝統と新鋭、実力伯仲 高校野球埼玉大会

 第103回全国高校野球選手権埼玉大会は24日、県営大宮とレジデンシャルスタジアム大宮で準々決勝4試合を行い、4強が決まる。5回戦で6連覇を狙ったAシード花咲徳栄とBシード上尾が敗れる波乱があった。一方で、Aシード浦和学院、Bシード昌平などが順当に勝ち上がり、ノーシード星野は初の8強入りを決めた。甲子園の出場切符まであと3勝。終盤戦に突入する準々決勝の見どころを探った。

浦和学院-立教新座「先制点が勝敗を左右」

 ともに打力があるチーム同士の一戦。先制点を奪って主導権を握ることができるかが、勝敗の鍵を握りそうだ。

 Aシードの浦和学院は1番吉田匠、3番松嶋、4番吉田瑞の上位で相手投手を攻略したい。先発は読みづらいが、宮城、吉田匠ら投手陣が安定しているだけに、序盤から打線が援護して波に乗りたい。

 対するCシード立教新座は、1番横山、2番白金の出塁率が高く、4番金子で走者をかえすのが理想。5回戦同様にエース高橋と桶本の両右腕の継投で最少失点に抑えれば、勝機は見えてくる。

春日部共栄-松山「投手好調、打線が肝」

 埼玉を代表する強豪のCシード春日部共栄に、ノーシードの松山が挑む。互いに投手陣が好調だけに、打力の出来がポイントだ。

 春日部共栄のエース左腕高橋は、切れ味抜群のスライダーを武器に打たせて取る。長打を狙える1番増田、チャンスに強い4番石崎と上位に強打者が並ぶ。島崎、飯塚ら下位の奮起に期待が懸かる。

 松山は左腕佐藤が、試合を重ねるごとに安定感を増している。打線は3番太刀川、5番鳥塚、6番佐藤と好打者がそろう。Bシード上尾を下した5回戦同様に積極的に攻撃を仕掛けたい。

昌平-星野「失点抑える投球必須」

 5回戦をサヨナラで制したチームの顔合わせ。ともに打ち勝つ力があるだけに、投手陣の踏ん張りが必要不可欠だ。

 Bシードの昌平は1番寺山、3番吉野を軸に攻撃力が高い。下位にも強打者が並び、切れ目がない。課題の投手陣は、エース田村、川島の両右腕に左腕川久保の3枚を継投して失点を最小限にできるかが鍵になる。

 初めて8強入りしたノーシードの星野は、全4試合で一時リードを許す展開から逆転勝ちした。投手はエース右腕放生と左腕吉岡の継投が予想される。放生が粘りの投球で試合をつくり、勝機を見いだせるか。

川口-山村学園「継投策と打力の対決」

 ノーシード勢の対決。左右の投手を順番に起用する”マシンガン継投”の山村学園に対し、川口は打力が武器だ。持ち味を発揮した方に、準決勝への道が開けるだろう。

 Aシード花咲徳栄から金星を手にした山村学園は、勢いに乗っている。まずは佐藤実、石下、小泉らの投手陣が相手打線を抑え、攻撃では1番佐藤塁、4番坪井らで確実に得点を奪いたい。

 川口は4回戦でCシード浦和実を破り、5回戦は滑川総合に打ち勝った。服部、檜木、北村のクリーンアップを軸に、打線はつなぐ意識が徹底されている。

(埼玉新聞)

8強きょう激突 準々決勝の見どころは

 埼玉大会は24日、準々決勝4試合が行われる。浦和学院、昌平、春日部共栄、立教新座のシード4校、一昨年準優勝の山村学園、星野、公立の川口と松山が勝ち残っている。好ゲームが多かった5回戦に続き、熱戦が期待される。

浦和学院-立教新座

 浦和学院はここまでの4試合すべてコールド勝ち。エース左腕宮城に加え、遊撃手の吉田匠も先発で好投するなど投手の層が厚い。競った試合でどう戦うかに注目だ。立教新座の打線は2年生の4番金子が軸。2番の白金も力のある打撃で存在感を見せている。

川口-山村学園

 川口は5回戦で滑川総合との接戦を制し、勢いがある。打線は服部、檜木、北村の中軸を中心に4試合で計39安打と堅調だ。山村学園は投手の層が厚く、花咲徳栄との5回戦では6人が継投した。攻撃では、3回戦から毎試合複数安打の佐藤塁に期待がかかる。

春日部共栄-松山

 春日部共栄は、投手戦となった秀明英光との5回戦で完投したエース高橋を中心に4試合で5失点と守りが堅い。松山は背番号10の佐藤がロースコアの上尾戦で完封し好調。草加に11-10、不動岡に11-8など、接戦をものにしてきた強みがある。

昌平-星野

 昌平は武南との5回戦で逆転サヨナラ勝ちし、チームの雰囲気はいい。プロ注目の吉野も本塁打と二塁打を放つなど上り調子。星野も5回戦で西武文理にサヨナラ勝ち。3回戦以降は2点差以内で勝っている。エース放生、吉岡、三浦と投手陣も豊富だ。

(朝日新聞埼玉版)

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