慶大が今年最後のオープン戦で勝利を挙げた。3番の山本晃大外野手(3年=浦和学院)が2打数2安打3打点1本塁打の活躍。強打をアピールした。

 テーマ通りの打撃が出来た。山本はこの冬、「直球を仕留めること」を課題に練習に取り組んでいる。直球をファウルにしない意識を、素振りの時から心掛けていた。3回無死一、二塁、その直球を右翼席へ運んだ。「ずっと取り組んでいます。少しは形になっているのかな」と、成長を肌で感じた。

 悔しさを晴らすラストイヤーへ。1年からリーグ戦ベンチ入りを果たしているが、選手層の厚さからレギュラーをつかめずにいた。新チームで結果を残す山本に対し、堀井哲也監督(59)は「外野で3番を打って欲しい」と期待する。山本は「3年間ずっと出られなかった悔しさが一番にあります。やってやらなきゃいけないと思っています」と力を込めた。待望の神宮初安打に向け、鍛錬の冬を迎える。

(日刊スポーツ)