兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で18日開幕予定だった第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は、雨天のため開会式と1回戦3試合が19日に順延となった。日程は1日ずつ遅れ、決勝は31日に行われる。開会式も含めて雨天順延となったのは、第64回大会(1992年)以来、30年ぶり通算7回目。
(毎日新聞電子版)
開幕戦順延の浦和学院は室内練習場で調整、森大監督「気持ち入れかえて臨めれば」
第94回選抜高校野球大会(甲子園)の大会第1日は天候不良のため中止となり、開幕戦に登場予定だった浦和学院(埼玉)は室内練習場で調整した。
約2時間の練習でノックや打撃練習、投手陣はピッチングを行った。
オンライン会見に臨んだ森大監督(31)は「昨日から雨予報でしたので、それもふくめて準備していこうと話していた。雨天場でしっかり練習できましたし、気持ちを入れかえて明日臨めればと思います」と受け止めていた。
昨秋から監督に就任し、ユニホームは10年秋季大会まで着用していたオールドスタイルを採用。この日は、自身の現役時代と同じこだわりのユニホームで甲子園入りし「気持ち新たに、ぐっとくるものがありました」と明かした。
選手たちの緊張感も、体を動かしたことでほぐれた。「みんな表情が硬いかなというのがあったんですけど、雨天場で練習するごとに少しやわらいだので、明日はもっと雰囲気よく入れるんじゃないかなと思う」と監督。八谷晟歩(せいほ)主将(3年)は「バスに乗っているときは硬い部分があったけど、バスを降りて少し表情がゆるんで、雨天場で練習したときは野球に集中している表情だったので良かったと思う」と振り返った。
試合の順延にあわせ、吹奏楽部や応援団は予定通りの参加となる見込み。八谷は「応援が入ってプレーするのが初めてなので、すごい力になって、いいプレーができればと思う。ヒットを打ったときのスタンドの盛り上がりを見たことがないので、球場で体感したい」と楽しみにしていた。
(日刊スポーツ)
開幕戦が雨で流れた浦和学院・森監督「ゆっくり温泉でも…」
第94回センバツ高校野球大会(甲子園)は、天候不良のため18日に予定していた開会式と3試合が全て中止となり、19日に順延された。
開幕戦に登場する予定だった浦和学院(埼玉)の森大(だい)監督(31)は「昨日から雨予報だったので、それも含めて準備していこうと話していました」。選手は、甲子園の雨天練習場でノック、バッティング、ピッチングなど2時間ほど練習を行った。
森監督は、昨夏の甲子園に部長としてベンチ入りしたが、初戦で日大山形に敗退。「悔しい思いをしたので、しっかりと初戦を勝てるように準備したい」とリベンジに燃える。試合がなくなった18日の過ごし方については「昨日、今日と、生徒たちにはある程度厳しく接してきたので、今日は、ゆっくり温泉でも入ろうかなと思います」と穏やかな目で話した。
(スポーツ報知)
開幕戦順延も浦和学院・八谷主将「野球に集中できている」
第94回選抜高校野球大会(甲子園)第1日の1回戦、第1試合で大分舞鶴と対戦が予定されていた浦和学院(埼玉)は18日、天候不良のため試合が中止となり、19日への順延が決定。球場内の室内練習場で練習を行い、オンラインで会見した。
ノックや打撃練習、投手の投球練習を見終えた森大監督は、「雨予報だったので、準備していこうと話していた。(室内で)しっかり練習できた」と感想を述べた。甲子園での初采配については、「あらためて気が引き締まる思い」と加えた。
八谷晟歩主将(3年)は、「雨というのはしようがないことなので、もう一度気持ちを切り替えていい準備ができたらなあと思っていて、雨天場(室内練習場)で2時間練習して準備させていただいた。(移動の)バスに乗っているときは緊張で固かったけど、練習では野球に集中できていた。明日(の試合)は、監督と選手が一つになって、一戦必勝で戦いたい」と引き締めていた。
(サンスポ)
センバツ雨天順延 浦和学院・森新監督「雨予報でしたので」「気持ちを入れ替えて挑めれば」
18日開幕予定だった第94回選抜高校野球大会は、雨天のため開会式と1回戦計3試合が19日に順延となった。18日午前6時45分に大会本部が発表した。
この日行われる予定だったのは開会式と浦和学院-大分舞鶴、和歌山東-倉敷工、クラークー九州国際大付の3試合。
浦和学院は甲子園の室内練習場でノック、打撃練習、投球練習などのメニューで約2時間汗を流した。
初陣が雨天順延となった森大新監督は「甲子園球場に入って改めて身の引き締まる思いになりました。昨日から雨予報でしたのでそれも含めてとにかく準備していこうと話していた。今日は雨になりましたけど、しっかりと雨天練習場で練習ができました。明日、新たに気持ちを入れ替えて挑めればなと思います」と語った。
父・森士前監督が指揮した昨夏の甲子園は、1回戦で日大山形に3-4で敗れたこともあり「去年の夏、初戦負けという悔しい思いをしています。今年はしっかりと初戦を勝てるように準備していきたいと思います」と気持ちを新たにした。
「1番・三塁」での出場が予想される八谷晟歩主将(3年)は「雨はしょうがないことなので、もう1度気持ちを切り替えて良い準備ができたらという感じで、きょう雨天練習場で2時間ほど準備させていただきました」と話した。
浦和学院・森大監督「凄く大事なこと」高野連が「マウスガード」普及へ
18日開幕予定だった第94回選抜高校野球大会は、雨天のため開会式と1回戦計3試合が19日に順延となった。オンラインで取材に応じた浦和学院の森大新監督はチームの調整状況などとともに、選手の歯を守るための「マウスガード」の使用についても言及した。
「マウスガードもやっていまして、ケガ防止の意味では凄く大事なことだと思います。ウチとしては採用してやっていきます。希望をとって自分で使いたいと思う生徒には使わせています」
野球界では聞き慣れない「マウスガード」。目的に応じて歯、唇、舌などに使用する「マウスピース」において、歯を守ることに特化したものが「マウスガード」だ。
高校野球では2010年から「白または透明なものに限り」と条件付きで使用が解禁された。現在、日本高野連と日本学校歯科医会が故障防止のために普及を目指している。
高校野球において歯を守るために日本学校歯科医会と高野連が動いたのは17年。浦和学院と川越工で型取りや、装着、調整を行う「マウスガード普及調査」をスタートさせた。
今回の事業を主導する日本学校歯科医会の野村圭介副会長は「今は周知のステップ。甲子園で強豪校が着けている姿を見て、全国の子供たちが装着するきっかけとなり、少しでも多く歯のケガを防止できれば」と狙いを語る。
雨天順延となり、あす19日に開幕戦を戦う浦和学院ナインの「歯」にも注目したい。
プロでは使用選手が増えている
プロ野球ではマウスピースを使用する選手が増えている。かみ合わせをよくしてパフォーマンスの向上を狙う打者だけでなく、日本ハム時代のダルビッシュ(現パドレス)は10年に3本ある親知らずに悩み、歯科医に相談の末に装着。楽天・田中将も11年の春季キャンプで使用したことがある。近年では星稜時代に歯が欠けた経験があるヤクルト・奥川も昨年の春季キャンプで一時的に導入した。
(スポニチ)