第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)で初戦を突破した浦和学院は、大会第6日の第2試合(24日午前11時半開始予定)で和歌山東(和歌山)との2回戦に臨む。対戦を控えた浦和学院の八谷晟歩主将(3年)と和歌山東の此上平羅主将(同)に、相手チームへの印象や意気込みなどを聞いた。
―相手の印象は。
八谷主将 サイドスロー右腕の麻田一誠投手(3年)が変化球をしっかりとコースに投げ分け、打ち崩すのが難しいという印象。
此上主将 いい投手がいて、打線も振ってくる印象。
―チームの状態は。
八谷主将 初戦では打席で想像以上に力んでしまい、思うようなバッティングができないことも多かった。その後の練習で各選手が修正できたと思うので、次も良い状態で挑めそうだ。
此上主将 変わらず気が引き締まっている。(目標のベスト8まで)あと一つ勝たないといけないという気持ち。
―初戦の課題をどう修正するか。
八谷主将 1回戦は甘い球でも仕留め切れていなかった。基本に戻り、遅い球にしっかり合わせる練習をした。試合までに実践に移したい。
此上主将 1回戦は緊張もあり、自分たちのスイングができていなかった。2回戦は慣れもあるので、自分たちのスイングをしていこうと思う。
―どう戦うか。
八谷主将 初戦を経験して緊張も少し解けたと思う。初回から積極的に攻めて、先制点を取って、自分たちの流れに持っていきたい。
此上主将 1点ずつもぎ取っていきたい。米原寿秀監督から言われている5-4を目指し、攻撃では絶対に5点以上を取り、投手は4点以内に抑える。そういう自分たちの野球をしていきたい。
(毎日新聞埼玉版)
和歌山東 昨夏の全国王者破る
和歌山東は春夏通じて初めて甲子園に乗り込む。強みは厚い投手陣。昨秋の県大会準決勝では、夏全国制覇した智弁和歌山を細かい継投策で抑え込み、5-4で競り勝った。決勝では市和歌山に2-4で敗れたが、近畿大会では京都国際や金光大阪などの強豪を下して準優勝と躍進。右横手投げのエース麻田は手元で動く直球を軸に、スライダー、カットボール、ツーシームなどを武器とする。米原監督は「投手の使い道はいろいろ。相手の目を慣らさせないこともできる」と語るように、目先を変えて失点を防ぐ継投策がはまると厄介だ。