第104回全国高校野球選手権埼玉大会は15、16日の両日、県営大宮など6球場で3回戦32試合を行い、中盤戦に突入する。ここまでシード勢はAシード浦和学院、山村学園など12校が初戦を突破した。実力校同士がしのぎを削る激戦の見どころを探った。
ともに打線が好調な三郷北ー川口青陵は、好試合が予想される。川口青陵は、Dシード市浦和との2回戦で長打6本を含む16安打7得点で快勝。渋谷、千野、町村の勝負強い打者で得点を重ねる。対する三郷北は、2試合で計21安打16得点とこちらも負けていない。長打力がある冨永と増田の3、4番コンビを中心に勢いは十分。持ち味を発揮できたチームに勝利の女神が振り向きそうだ。
埼玉栄ー川越工は、春季県大会1回戦の再戦。前回は、埼玉栄が1点を追う九回に2点を奪って5-4の逆転サヨナラ勝ち。リベンジに燃える川越工のエース松村が、埼玉栄の楯、神作ら強力打線を抑えることができるか。
2回戦で五回コールド勝ちと打線の状態が右肩上がりの山村国際と、最速140キロ右腕の加藤を擁する狭山ヶ丘の一戦も目が離せない。
2回戦で草加との”草加ダービー”を12-11で逆転サヨナラ勝ちした草加東は本庄第一と、秩父農工科戦で2安打1失点20奪三振で完投したエース吉川を擁する浦和麗明は国際学院と顔を合わせる。
創部以来初の夏2勝を挙げた鶴ヶ島清風は慶應志木と対戦する。大宮北ー越谷東、志木ー川口、宮代ー所沢、朝霞西ー越谷南の公立勢対決は好試合になりそうだ。
(埼玉新聞)