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浦和学院、昌平に3-6で敗れ準優勝 関東大会で雪辱へ 秋季県大会

【写真】3回裏昌平1死一、三塁、ピンチが続きマウンドに集まる浦和学院の選手たち

 最終日は決勝と3位決定戦を行い、決勝は昌平が浦和学院を6-3で破り、2年ぶり2度目の栄冠に輝いた。

 昌平は、一回2死二塁から斎藤の右前適時打で先制。2-1の四回には甲斐と金子晄の連続適時打などで3点を挙げ、五回にも1点を追加した。守っては、石井、佐藤勇、渡辺俊の継投で3失点にまとめた。浦和学院は、エース伊藤ら4人の投手を送り出したが、守備から流れを失い、巻き返すことができなかった。

 3位決定戦は、山村学園が東農大三を7-0で下し、創部以来初の秋季関東大会出場を決めた。先発鹿島が4安打完封。打線が12安打で援護した。東農大三は一度も三塁を踏めなかった。

 上位3校は県内開催の秋季関東大会(10月22~25、29、30日・県営大宮、レジスタ大宮)に参加する。組み合わせ抽選会は同11日。

らしさ失いほころび

 県内大会6季連続の決勝となった浦和学院は、これまでの浦学では考えられないような守りのミスが続き、2年連続の秋王者とはならなかった。

 「ほころびが出てしまった」と森監督が挙げたのは、3点を奪われた四回の守備。この回、記録上では1失策、1暴投だったが、内野陣が打球処理で手間取って内野安打とするなど、確実に取れるアウトを成立させることができなかった。

 「これまでミスがなかったから焦った。流れを変えるプレーができなかった」と主将の小林。打線は相手先発のスライダーに手を焼き、2番手以降も継投策にはまって四から八回までは無安打。快音とベンチから聞こえる声は勢いを失った。

 ただ、3週間後の関東大会に向けて課題が見つかったのは収穫。小林は「関東では決勝のような強いチームと戦うから粘り強さをつけて束になりたい」とチーム力を高める。

 エース宮城や投打の中心の金田がいた前チームと比べてスターは不在だが、「まだ、発展途上のチーム」(森監督)と伸びしろは十分。選抜出場を懸けた戦いまでの短期間で修正を図るつもりだ。

途中出場の斎藤、正捕手どりアピール

 四回の守りから出場した浦和学院の斎藤は、正捕手争いへ森監督にアピールした。

 1-6の九回2死一、三塁で、「技術はないけど、気持ちで粘りを見せた」と中越えの2点適時二塁打を放って一矢報いた。守っても3番手月野、続く鈴木由とバッテリーを組んで1失点に抑えた。

 チームはまだ正捕手が決まっておらず、轟、林の3人で競っている。「関東では自分が捕手として出て、無失点に抑えたい」と大舞台でマスクをかぶるつもりだ。

(埼玉新聞)

試合結果

秋季県大会・決勝(9/28・県営大宮)

TEAM123456789HE
浦和学院010000002351
昌平10131000x6100
【浦】渡邉、伊藤、月野、鈴木由-林、轟、齋藤
【昌】石井、佐藤勇、渡邊俊-齋藤
濱野(浦)
齋藤(浦)金子晄、小林(昌)

打撃成績

 浦和学院
位置選手名打数安打打点
喜屋武400
④6篠塚410
小林410
三井400
濱野320
名波201
渡邉200
1伊藤000
1月野000
H4河内200
100
H松本100
2000
2齋藤112
浅田200
H1鈴木由200
3253
 昌平
位置選手名打数安打打点
甲斐511
金子晄431
磯木410
齋藤212
岩間310
酒井300
平田200
小林431
石井300
1佐藤勇000
1渡邊俊100
31105

投手成績

 浦和学院
選手名安打三振四球死球失点自責
渡邉3622022
伊藤1/3311033
月野2 2/3141011
鈴木由2010000
81084066
 昌平
選手名安打三振四球死球失点自責
石井5 2/3332011
佐藤勇1 1/3011000
渡邊俊2221022
9564033

チーム成績

TEAM攻撃守備
三振四死球犠打盗塁残塁失策併殺
浦和学院6400611
昌平8423700

序盤から得点を重ねた昌平が、浦和学院を振り払った。昌平は一回2死二塁から斎藤の右前適時打で先制。1-1の三回に斎藤の犠飛で勝ち越した。四回に甲斐、金子晄の連続適時打などで3得点。五回にも1点を追加した。浦和学院は守備のミスから劣勢に。5点を追う九回に斎藤の適時二塁打で2点を返したが、反撃もここまでだった。

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