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浦和学院、浦和実に敗れ4強ならず 打線が2安打と沈黙 秋季県大会

【写真】準々決勝敗退が決まり挨拶する浦和学院ナイン

 (第5日、26日・県営大宮ほか)

 2球場で準々決勝4試合を行い、Bシード山村学園、春日部共栄、ノーシード浦和実、西武台がそれぞれ勝ってベスト4に進出した。4強入りは山村学園が3年連続、春日部共栄が4年ぶり、浦和実が6年ぶり、西武台が5年ぶりとなる。

 浦和実は浦和学院に4-0で完封勝ちした。エース石戸が被安打2の好投。打っては二回2死一、二塁に深谷の2点適時二塁打で先制するなど、9安打で援護した。

 山村学園は4-3で坂戸を下した。二回に菊村の二塁打で先制すると五回に畠山の2点適時打、八回に門田の中犠飛で追加点を挙げた。

 西武台は狭山ヶ丘に9-7で逆転勝ち。6-7の八回に金の適時打で同点とし、九回に今沢の左中間越え2ランで2点勝ち越しに成功した。

 春日部共栄は川口市立を2-0で零封。エース大野が被安打4、14奪三振で試合を組み立てた。攻めては五回に浜田の右前打で先制。八回に樋本がソロを放った。

 第6日は28日、県営大宮で浦和実-山村学園(9時)、春日部共栄-西武台(11時30分)のカードで準決勝を実施。勝者が秋季関東大会(10月26日~11月3日・神奈川)の出場権を獲得する。

浦和学院、序盤に失点し焦りで空回り

 浦和学院は序盤に許した4点のビハインドが焦りを生み、2安打に終わった。主将の西田は「早く追い付こうと空回りした。打撃面の力不足を感じた試合」と悔しがった。

 九回は1死一、二塁と好機で3番西田に回ったが、初球を捉えた大きな当たりは中飛に打ち取られた。西田は「どこのチームよりも練習して総合的に強化したい」と再起を誓った。

浦和実エース石戸、2安打完封

 浦和実はエース石戸が浦和学院打線を2安打に抑えて完封した。制球力の高い直球に3種の変化球を織り交ぜて打たせて取った。殊勲の背番号1は「どの球種もうまくまとまった。思った以上に調子が良く最後まで投げ切れた」と胸を張った。

 六回までは一人の走者も出さずに試合をつくった。相手打線が3巡目に入ると「焦りも伝わってきたので、真ん中だけ行かないように意識した」と制球を重視。七回2死から初めての安打を許したが続く打者を三振に仕留める勝負強さが光った。

 直球は130キロ前後の左の変則投手。相手打者のタイミングを外す独特の投球フォームは中学1年で習得した。今秋から背番号1を背負い、「自分が抑えてゲームをつくらなければチームは勝てない」とエースとしての自覚が芽生えた。

 目標である関東大会出場まであと1勝。準決勝の山村学園戦に向けて「テンポよく投げて次も勝つ」と闘志を燃やした。

(埼玉新聞)

試合結果

秋季県大会・準々決勝(9/26・県営大宮)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
浦和実 0 2 0 2 0 0 0 0 0 0 9 1
浦和学院 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0
【学】 城間、伊藤漣、岡部、西村-落合
【実】 石戸-野本

打撃成績

 浦和学院
位置 選手名 打数 安打 打点
石田 3 0 0
豊岡 2 0 0
H8 吉田 2 0 0
西田 4 1 0
藤井健 4 0 0
垣内 3 1 0
川原 3 0 0
落合 3 0 0
城間 1 0 0
1 伊藤漣 0 0 0
H 加藤 1 0 0
1 岡部 0 0 0
H 玉榮 1 0 0
1 西村 0 0 0
橋本 2 0 0
H 林田 1 0 0
R 玉木 0 0 0
30 2 0
 浦和実
位置 選手名 打数 安打 打点
斎藤 4 0 0
佐々木 4 1 0
山根 4 0 0
三島 4 1 0
野本 3 1 0
工藤 4 2 1
橋口 4 2 0
深谷 3 1 2
石戸 4 1 1
34 9 4

投手成績

 浦和学院
選手名 安打 三振 四球 死球 失点 自責
城間 3 6 1 0 0 3 3
伊藤漣 3 2 0 1 0 1 1
岡部 2 1 2 1 0 0 0
西村 1 0 1 0 0 0 0
9 9 4 2 0 4 4
 浦和実
選手名 安打 三振 四球 死球 失点 自責
石戸 9 2 6 0 1 0 0
9 2 6 0 1 0 0

チーム成績

TEAM 攻撃 守備
三振 四死球 犠打 盗塁 残塁 失策 併殺
浦和学院 6 1 0 0 4 0 2
浦和実 4 2 0 0 5 1 0

浦和実は先発石戸が9回を投げて被安打2で完封した。打っては二回に工藤、橋口、深谷の3連打で2点を先制。四回にも3連打が生まれて計4得点を奪った。浦和学院は4投手の継投で粘るも打線は主軸の2安打のみと奮わなかった。

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