【写真】打撃練習する日高(中央)ら浦和学院の選手たち=20日午後、甲子園(埼玉新聞)
23日に開幕する選抜高校野球大会の甲子園練習最終日は20日、甲子園球場で行われ、埼玉の浦和学院のほか東日本大震災の被災地にある東北(宮城)や光星学院(青森)など、残りの16校がグラウンドの感触を確かめた。
19日に大阪に入った東北や、春夏を通じて初出場の総合技術(広島)は攻撃と守備にバランスよく30分の持ち時間を使った。光星学院は守備練習を重点的に行い、挟殺プレーを念入りに確認。1回戦で東北と対戦する大垣日大(岐阜)もノックが中心の練習だった。
選抜大会は開催の可否を18日の臨時運営委員会で協議し、予定通り23日に開幕することが決まっている。
◇感触確かめ臨戦態勢
チームは20日午後1時30分から30分間、甲子園練習を行った。
前半は場面ごとに走者を想定したシートノックを実施。後半は走者をつけてシート打撃で調整した。整備の合間にエース佐藤はマウンドで約20球投げ、感触を確かめた。
控え投手の中山、松浦、浅田はシート打撃に登板した。終了後に小雨がちらつき始めたが、チーム練習に影響はなかった。
森監督は「きのうまでお疲れモードだったが、午前はゆっくり休めた。選手はあこがれの場所で、できるということでモチベーションも高かった」とあらためて甲子園の良さを感じた様子。
昨秋の関東大会から正式に採用した新ユニホームを着て初めて甲子園のグラウンドに立った選手たちを眺め、「見慣れた光景と違うので新鮮だった」と満足そうだった。
初めて甲子園を訪れたという主将の小林は「とても大きくて素晴らしいグラウンド。びっくりしたし、感動した」と興奮気味。東日本大地震を考慮して開会式や応援団の縮小が決まっているが、「観客が多いか少ないかを気にせず、自分たちがイメージしているプレーを出したい」と誓った。
エース佐藤は「甲子園には1回行ったことがあるが、グラウンドの中は雰囲気が違った。マウンドは投げやすくて試合で投げるのが楽しみになった」と声を弾ませた。
21日は市尼崎と大会前最後の練習試合を行う予定。
(埼玉新聞)