序盤戦が終わった全国高校野球選手権埼玉大会は、2日間の休養日を挟んで16、17日、県営大宮球場などで3回戦が行われ、4回戦に進出する32チームが決まる。シード16校のうち、Bシード桶川とCシード市川口が敗れたが、有力校は順当に勝ち上がった。今後はさらなる激戦、好ゲームが期待される。3回戦の見どころを探った。
◇栄ダービー実現 栄北-埼玉栄
打力が自慢の栄北はDシード埼玉栄と兄弟校対決。ここまで飯能南、熊谷西に打ち勝ってきた。2試合6安打と好調の1番二瓶は長打力もある。埼玉栄は初戦と同様、右腕松本らベンチ入り20人を使った総力戦になるだろう。
昨夏4強の川越東はDシード大宮西に挑む。前年から主力の猿田、城下ら打線はミートがうまい選手が多く、機動力も備える。投手も小柳津、二羽ら駒が豊富だ。大宮西は右腕安本が相手打線をどこまで抑えられるか。
昌平はDシード川口とぶつかる。昌平は2回戦で6安打完封勝利を挙げた右腕高橋に期待。左腕広橋の状態も気になる。川口は初戦3安打の1番中村らが足を使って相手投手を揺さぶりたい。
滑川総合はDシード所沢北と対戦。所沢北は2回戦で不戦勝となり、この試合が初戦となる。ここまで2試合を戦った滑川総合との差がどういう形で出るかが興味深い。
◇往年の好カード 熊谷商-上尾
熊谷商-上尾はオールドファン必見の名カード。今季の実績では春季県大会準優勝の上尾が大きくリードする。熊谷商は意地を見せられるか。
初戦の富士見戦で九回サヨナラ勝ちしたAシード花咲徳栄は所沢、Bシード浦和実は市浦和、選抜大会出場のDシード浦和学院は西武文理、昨年覇者の本庄一は深谷一の挑戦を受ける。
Bシード桶川を破った松山は浦和北、Cシード市川口に勝った久喜北陽は与野とそれぞれ対戦する。
そのほか早大本庄-川越工、春日部-越ヶ谷の東部地区対決、武蔵越生-狭山経済、越谷南-本庄東の対戦も面白い。
(埼玉新聞)