【写真】ティー打撃に取り組む竹村(右)ら浦和学院ナイン=15日午後、浦和学院室内練習場(埼玉新聞)
2年生が16日まで修学旅行で不在のため、チームは1年生のみで活動。15日は午後2時から約5時間の練習を行った。
グラウンドが工事中で使用できず室内での練習となったが、密度の濃い内容。ティー打撃を500本振り込んだ後、投手、野手に分かれた。
投手陣はウエート場でトレーニングを行い、課題でもあるフィールディング練習を意欲的に取り組んだ。野手陣は前からの緩い球を、コースに逆らわず打ち返すハーフ打撃を実践し、捕球態勢を確認しながらの守備練習で締めくくった。
“自分たちで考えて、率先して行動をとる”をテーマに掲げてきた1年生のみの練習も、16日が最終日。修学旅行中の森監督に代わり指揮する中村コーチも「1週間の成果を見せてほしい」と期待を寄せていた。
◇「正確に早く」 涌本が意欲
昨秋の県、関東大会でエースナンバーを背負った涌本が生き生きとしている。この冬に投球フォームを少し変えたことで直球の威力が格段に増した。「球がいい感じにいっている」と表情も明るい。
だが、もっとも力を注ぐのはフィールディングだ。昨秋の明治神宮大会の愛工大名電戦で8回途中まで好投しながらも足で揺さぶられ、降板した悔しさがあるから。「正確に早く」をテーマに取り組む右腕は「甲子園では誰にもマウンドを譲らない」と夢舞台で活躍する姿を思い描いている。
◇攻守の軸に 竹村奮闘
リードオフマン・竹村は打撃に守備に、課題を明確に持っている。
打撃練習では重いバットを一球一球フルスイングし、ヘッドスピードの向上に必死だ。前からの緩い球を打ち返すハーフ打撃では、「捉えられてなかった」と言いながらも、体に巻きつくようなスイングは健在だった。
守備面では昨秋に送球が安定しなかった反省を生かし、肘を高く上げることを意識。夏からレギュラーを張る背番号6は「守備から流れをつくりたい」と攻守でチームをけん引するつもりだ。
(埼玉新聞)