【写真】気合を入れてウエートトレーニングをする西岡(右端)ら浦和学院ナイン=2日午後、同校トレーニング室(埼玉新聞)
選抜開幕まで3週間を切った。チームは2日、午後3時から約5時間の練習を実施。朝から降り続いた雨の影響で室内での練習となった。
アップ、ダッシュに続き、野手陣は打撃練習を重点的に行った。メンバー外の投手が手投げした球を打ち返し実戦感覚を養った後、マシンを相手に徹底的に打ち込んだ。
投手陣は山口、伊藤の両右腕、左横手の渡辺剛の3人が感触を確かめるようにブルペンでピッチング。最後は、ウエートトレーニングで締めくくった。
ここ3日間はグラウンドが使えずに、室内での練習で実戦練習がまともにできていない状況だ。主将の明石は、「1対1の対決なら大丈夫だが、状況設定などで、走者を置いたときにまだ不安はある。早く晴れてほしい」と切に願っていた。
◇先発奪取目指す西岡
昨秋はほぼ固定されていたクリーンアップの座を、虎視眈々(こしたんたん)と狙っているのが、中堅手の西岡だ。
静岡合宿(2月23~26日)で行われた紅白戦では3打数1安打。三遊間に適時打を放ち、「感覚は悪くない」とまずまず手応えを得た様子だ。
身体能力はチーム一を誇り、三拍子そろえる貴重な選手。本番まで残り3週間を切り、レギュラーを奪えるか否かは、沖縄合宿での打撃アピールにかかっている。「人生の勝負だと思って、結果を求め食らい付いていきたい」と拳を握った。
◇上がり調子の伊藤、マウンド狙い意欲
期待の大型右腕・伊藤が調子を上げてきた。静岡合宿の紅白戦では3回を無失点に封じ「直球は思った通り。スピード以上にキレのある球が投げられた」と納得する。
ただ、持ち味の縦カーブの制球に苦しんだ反省を生かし、この日のブルペンでは、カーブの感触を確かめるように60球を投げ込んだ。「きょうは(カーブが)決まっていた」と笑顔を見せる。
185センチ、84キロの恵まれた体格で、打撃センスも非凡ながら、「甲子園でマウンドに立ちたい」と投手への強いこだわりを持っている。
(埼玉新聞)