NHK「首都圏ネットワーク」番組内の関東の選抜出場校を紹介する特集で、本日浦和学院が紹介されました。
浦和学院の名物トレーニング「クリーチャー」。10種類以上の生き物の動きを真似て、普段使わない筋肉を鍛えます。選手たちにとって、もっともつらい練習の一つです。
史上3校目となる秋の関東大会連覇を果たした浦和学院。その原動力は、チーム打率3割6分を超えるバッティングです。中心は1年生からレギュラーの3番・佐藤拓也選手。ミート力に優れ、左右に打ち分けるバッティングで打率は5割近く。去年、初戦で敗退した悔しさを胸にチームを引っ張ります。
「結果が出なかったので、今年は去年の屈辱を晴らす気持ちで活躍し、優勝に貢献したいと思ってます」(佐藤拓也選手)
投手陣は5人。絶対的なエースはいませんが、それぞれの持ち味を生かした総合力で安定感があります。
食事も体力トレーニングとして捉え、徹底して管理します。体重は毎日3回チェック。その数値を基に、選手ごとに摂取カロリーが決められ、食事の際に毎回ご飯の量を調整します。
チームのモットーは、野球ができることに感謝しながらプレーする。毎日その思いを確認します。この言葉に決めたきっかけは、東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市への訪問でした。地元の保育園での交流やボランティアとしてがれきの撤去作業を行いました。
埼玉に戻った後、選手たちはその体験をリポートにまとめました。
キャプテンの明石飛真選手のリポートです。野球ができることへの感謝と自分のプレーで東北の人たちを笑顔にしたいという思いがつづられていました。
「自分たちは今、大好きな野球ができているので、それに喜びを感じて、できる以上は全力でやらなければいけないと感じました」(明石主将)
選抜出場が決まり、選手たちに思いがけないプレゼントが届きました。石巻の子どもたちからの激励の横断幕でした。さらに、メッセージ付きの千羽鶴も―。
“甲子園で優勝できることを祈っています”(メッセージ)
「どんな状況になっても絶対にあきらめないという姿勢を見せて、一日でもたくさん被災地の方々が浦学の試合を見られるように全力で頑張ります」(明石主将)
浦和学院は野球ができる喜びをかみしめながら甲子園に臨みます。