第94回全国高校野球選手権埼玉大会は11日、県営大宮球場で開会式が行われ、埼玉球児の夏が幕を開ける。今夏から認められた連合2チームを含む157チームが甲子園への1枚の切符を懸けて、28日の決勝まで熱戦を展開する。
開会式を翌日に控えた10日は、同球場でリハーサルを実施した。さいたま市では今年最高の32・4度を記録。真夏の日差しが照りつける中、入場行進で大会旗などを持つ女子生徒らが県高野連の役員に先導され練習を繰り返したほか、司会を務める生徒らが予行演習した。慶応志木の大桃幹(もとき)主将による選手宣誓の練習では付き添いの役員の指導で入念に手順を確認。「今大会に懸ける気持ちを込めます」と、やや緊張気味に意気込みを示した。
開会式は午前11時開始。昨年優勝の花咲徳栄に続き、Aシード南稜から組み合わせ番号順に各校が行進する。本庄-深谷一の開幕戦は午後1時半にプレーボール。
◇準備万端 きょう開幕
第94回全国高校野球選手権埼玉大会の開会式のリハーサルが10日、県営大宮球場で実施され、入場行進で大会旗を持つ女子生徒や選手宣誓を行う慶応志木の大桃幹(もとき)主将らが参加。さいたま市で最高気温32.4度を記録する真夏の青空の下、県高野連役員の指導で約1時間にわたり、入場行進の先導やアナウンスの手順を入念に確認していた。
慶応志木の大桃主将は「今までは夢みたいな感じだったけど、現実味が増してきました」とやや緊張した面持ちで予行演習。文面はチームメートとともに考えたそうで、「自分たちのやってきた3年間の思いと、大会に懸ける気持ちをシンプルに込めます」と精悍な顔をさらに引き締めた。
開会式の司会を担当するのは朝霞の女子マネジャー紺野愛香さん(3年)。「決まった時はうれしかった。選手たちを応援する気持ちを伝えたい」と屈託のない笑顔。早速、マイクで透き通るような声を響かせた。
場内アナウンスを担当するのは、ともに大宮西の3年生女子マネジャーの大野智絵さんと新保奈津紀さん。「お客さんに聞きやすく、開会式にふさわしいアナウンスをしたい」と声をそろえた。
熊谷地方気象台によると11日の県内の天気は埼玉全域でおおむね曇り。午前中に日が差す時間もあるが、夕方からは雨が降るという。さいたま市の予想最高気温は29度。
順調に日程を消化すれば決勝は28日に同球場で実施され、優勝校が全国高校野球選手権(8月8~22日・甲子園)に出場する。
(埼玉新聞)