◇浦学ナイン、堂々行進 センバツ開幕 |
第87回選抜高校野球大会が21日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕し、開会式では2年ぶり10度目の出場となる一昨年の優勝校・浦和学院が堂々の入場行進を行った。
4万2千人の観衆が見守る中で開会式が行われ、選手は大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままで~」に合わせて行進。史上3校目の春連覇に挑戦する龍谷大平安(京都)を先頭に準優勝した履正社(大阪)の主将が続き、南から北の順番で行進した。浦和学院も記録員の小宮賢人選手がプラカードを持って先導し、ナインは元気よく歩を進めた。
選手宣誓では敦賀気比(福井)の篠原涼主将が、「高校野球の全国大会が始まって100年。戦争による中断や震災などいくつもの困難を乗り越え、多くの皆さんに支えられて大好きな野球ができることに感謝します」と力を込めた。
浦和学院の森士監督は「開会式は何度見ても感動する。戦いのゴングが鳴る前に最高のパフォーマンスを発揮する準備をしたい」と表情を引き締めた。津田翔希主将は「甲子園は自分を成長させてくれる場所。拍手に包まれているような感じがする。自分がチームをいい緊張感に持っていけるようにしたい」と目を輝かせた。
浦和学院は大会3日目の23日に龍谷大平安と対戦する。
◇浦学、2年ぶりVへ必勝 |
開幕して1回戦3試合が行われ、史上5校目の夏春連覇に挑む大阪桐蔭のほか常総学院(茨城)八戸学院光星(青森)が2回戦に進出した。
大阪桐蔭は一回に2点を先制すると、その後も着実に加点。田中が4安打に抑えて完封し、東海大菅生(東京)に8-0で完勝した。
二回に荒原の本塁打で先制した常総学院はその後も攻撃の手を緩めず、春夏通じて初出場の米子北(鳥取)を14-1と圧倒し、優勝した2001年以来の春勝利を挙げた。八戸学院光星は八回に打者12人の猛攻で7点を奪い、昨秋の九州大会を制した九州学院(熊本)を9-2で下した。
開会式では前回優勝校の龍谷大平安(京都)を先頭に糸満(沖縄)から東海大四(北海道)まで南から北の順に行進。江口主将が優勝旗を返還し、敦賀気比(福井)の篠原主将が選手宣誓した。
◇江口、制球へこだわり |
チームは21日、午前に甲子園球場で開会式に参加した後、午後からは神戸市の神戸村野工高校ひよどりグラウンドで、23日の龍谷大平安(京都)との初戦に向けて、約2時間の練習を行った。
大会の幕が開き、開会式で選抜旗を持って行進した主将の津田は、「倍ぐらい重い優勝旗を勝ち取りたい。仕上がりは完全ではないが、準備不足だと言ってはいられない」と、2年ぶりの優勝へ一戦必勝を誓った。
練習では、エース江口がブルペンで30球を投げ、シート打撃にも登板した。「もう少し厳しいコースに投げないといけない」と制球へのこだわりをにじませた。龍谷大平安については、「これから相手打者のビデオなどを見て、どうやって打ち取るか考えたい」と話した。
球を受けた捕手氏丸は、「日に日に調子が上がっている」と背番号1の投球に手応えを口にした。江口の投球を見守った田中コーチは、「今は7~8割で投げているが、本番ではもっと力を発揮するはず。甲子園は高校球児に力をくれる」と期待を寄せた。
(埼玉新聞)
◇引き締まった表情で 浦学ナイン、堂々の入場行進 |
春のセンバツ大会が21日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。
午前9時からの開会式で、浦学ナインは行進曲「Let It Go〜ありのままで〜」に合わせ堂々と入場行進。引き締まった表情で甲子園の土を踏みしめた。
1年生の時に夏の甲子園に出場した津田翔希主将(3年)は「やっぱり甲子園は特別。多くの観客や広いグラウンドに包まれている感じがした。のみ込まれないように目の前の勝負に集中したい」と初戦に向け、力を込めた。
森士監督は「初戦まで残り2日。何か特別なことをするつもりはない。最高のパフォーマンスを発揮できるよう仕上げるだけ」と強豪との対決に備える。
(毎日新聞埼玉版)
◇浦学、甲子園わくわく行進 |
第87回選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)が21日、阪神甲子園球場で開幕した。開会式で浦和学院の選手らは、出場32校中、26番目に入場。約4万2千人の観客のなか、しっかりとした足取りで行進した。
「わくわくした気持ちと緊張感があって、すぐに終わった」。プラカードを持って先導した、部員の小宮賢人君(3年)は大役を果たし、ほっとした様子で振り返った。チームのムードメーカーで、試合当日はスコアラーとしてベンチ入りする。「プレーできない分、声でチームを盛り上げたい」と語った。
スタンドで見守っていた父親の昇さん(46)は「チームみんなの思いを背負って行進してくれた気がする」と目を細めた。
森士監督は「開会式は何度見ても感動する。堂々と行進していて良かった。戦いのゴングが鳴る前に準備をどれだけできるか」と、23日の龍谷大平安(京都)との初戦を見据えて気を引き締めていた。
(朝日新聞埼玉版)