「頑張れ」。体育館に励ます声が響く。浦和学院ナインの腕の力を鍛えるための日課となっている練習「綱登り」だ。
数人でチームをつくり、1人が7メートルほどの綱を登る間、仲間が下で支える。歯を食いしばり、早い人は1分以内で登り降りする。ノルマは5回。
内田匡彦コーチ(22)は「入部したころは、みんな上まで登れなかった」と振り返る。相ケ瀬大樹選手(1年)は「先輩たちの登り方を見て、腕や足首の使い方を学んだ」と話す。
投手の中山翔太選手(2年)は「綱を登ることで筋力がついた。遠投やピッチングの時に球にきれが出たように思う」と、練習の成果を感じている。
(毎日新聞埼玉版)