第9日は4球場で東西南北4地区の準決勝計8試合が行われ、各地区の決勝進出校が決定。東部地区では、鷲宮が昨夏まで全国高校野球選手権埼玉大会を5連覇し、今夏の「2020年甲子園高校野球交流試合」にも出場した花咲徳栄を延長八回タイブレークの末、8-5で下した。
同地区の昌平は、11-1の六回コールドで庄和を退けた。南部地区では、浦和実が延長九回タイブレークを制し、5-3で埼玉栄に勝利。浦和学院は13-1で浦和麗明に五回コールド勝ちした。北部地区は本庄第一が4-1で秀明英光を退け、正智深谷も鴻巣に5-0で快勝。西部地区では、星野が武蔵越生との接戦を1-0で制し、狭山ヶ丘は8-3で狭山清陵を破った。
第10日は18日、県営大宮など2球場で、東西南北4地区の決勝が行われ、県大会の出場校が決まる。
勢い止まらぬ13点 浦和学院
計11安打13得点の猛攻で一度も主導権を与えず、五回コールド勝ち。森監督は「初回から点が取れたのが大きい」と好調の打線をたたえた。
一回1死一、二塁から金丸の右前適時打で先制すると、続く5番オコーリが、「甘い球を振り抜いていこう」と内角高めのカーブを左中間スタンドに運ぶ3ランを放ち、4点をリードした。
勢いの止まらない打線は二回にも2死一、二塁で金丸が2点三塁打を放ち、点差を広げる。四回も打者11人の猛攻で7点を奪うビッグイニングをつくった。
次戦は昨夏の埼玉大会4回戦で完封負けを喫した浦和実と激突。雪辱に燃える金丸主将は「みんなと協力してここまで来た。浦実を倒して(県大会)準決勝に進みたい」と力を込めた。
(埼玉新聞)
浦和学院、4試合連続のコールド勝ちで南部地区決勝進出
浦和学院が初戦(2回戦)から4試合連続のコールド勝ちで南部地区決勝(18日)に進んだ。
初回、オコーリ・ジャスティン・健(3年)の左越え3ランなどで4点を先制すると、2回には金丸斗南(3年)の右越え適時三塁打で2点を追加し、4回にも6安打を集めて7点を加えた。投げては先発の左腕・広咲悠雅(3年)から木藤忠広(3年)とつないで1失点でしのぐと、5回2死から登板したプロ注目の右腕・美又王寿(3年)が、最後の打者を3球で投ゴロに仕留めて試合を締めた。
「初回から点を取れたのは大きい」と森士(おさむ)監督(56)。この日が大会2試合目の登板となった美又の投球には「投げていないので投げさせたかった。球はよくなっている」とうなずいた。地区決勝の相手は浦和実。昨夏の4回戦で、2年生だったプロ注目右腕の豆田泰志(3年)に2安打完封負けを喫している。「昨年負けている相手、投手なので、束になっていってくれると期待しています」と森監督。主将の金丸も「先輩たちが悔しい思いをしているので、しっかり勝って準決勝へ行きたい」と宣言した。
(スポーツ報知)
浦和学院13得点完勝 オコーリ公式戦初弾
初回1死一、三塁から4番・金丸斗南(となみ)主将(3年)の右前安打で早々に先制に成功すると、続く1死一、三塁からオコーリ・ジャスティン・健(たける)外野手(3年)が内角高めの変化球を捉えた。打球は大きな放物線を描いて左中間スタンドへ飛び込む3ラン本塁打。オコーリは「打った瞬間行ったと思った」と確信の一打だった。高校通算では「5、6本目です」というが、公式戦での本塁打は初。最後の夏に出た1本に笑顔を見せた。
プロ注目の右腕・美又王寿(おうじゅ)投手(3年)は5回2死から登板。3球で最後の打者を投ゴロに打ち取り、試合を締めくくった。
(日刊スポーツ)
試合結果
南部地区準決勝(8/17・川口市営)
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | H | E |
浦和麗明 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | ||
浦和学院 | 4 | 2 | 0 | 7 | x | 13 | 11 | 0 |
【学】 | 廣咲、木藤忠、美又-石崎 |
【麗】 | 澤野、麻生、籠宮-吉澤 |
本 | オコーリ(学) |
三 | 金丸(学) |
二 | 小倉(麗)里(学) |
浦和学院打撃成績 | ||||
位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 |
⑧ | 里 | 4 | 3 | 2 |
⑦ | 池田 | 2 | 1 | 0 |
⑤ | 小櫻 | 1 | 1 | 0 |
③ | 金丸 | 3 | 3 | 4 |
⑨ | オコーリ | 2 | 1 | 4 |
④6 | 齊藤 | 0 | 0 | 0 |
② | 石崎 | 3 | 1 | 2 |
① | 廣咲 | 2 | 0 | 0 |
H | 眞銅 | 1 | 1 | 0 |
4 | 友田 | 0 | 0 | 0 |
⑥ | 樋口 | 2 | 0 | 0 |
H | 小川 | 1 | 0 | 0 |
1 | 木藤忠 | 0 | 0 | 0 |
1 | 美又 | 0 | 0 | 0 |
計 | 21 | 11 | 12 | |
浦和麗明打撃成績 | ||||
位置 | 選手名 | 打数 | 安打 | 打点 |
② | 吉澤 | 2 | 0 | 0 |
⑦ | 與儀 | 2 | 0 | 0 |
⑥ | 島崎 | 2 | 0 | 0 |
③ | 盛 | 1 | 0 | 0 |
⑧9 | 小畑 | 2 | 1 | 0 |
⑤ | 磯辺 | 2 | 0 | 0 |
⑨ | 小倉 | 1 | 1 | 0 |
8 | 佐藤 | 1 | 0 | 0 |
① | 澤野 | 0 | 0 | 0 |
H | 長島 | 0 | 0 | 0 |
1 | 麻生 | 0 | 0 | 0 |
1 | 籠宮 | 0 | 0 | 0 |
H | 藤田 | 1 | 0 | 0 |
④ | 飯塚 | 1 | 0 | 1 |
計 | 15 | 2 | 1 |
投手成績 | |||||||
TEAM | 選手名 | 回 | 被安打 | 奪三振 | 四球 | 死球 | 失点 |
浦和学院 | 廣咲 | 4 | 2 | 3 | 1 | 1 | 1 |
木藤忠 | 2/3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
美又 | 1/3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
浦和麗明 | 澤野 | 2 | 5 | 1 | 3 | 0 | 6 |
麻生 | 1 1/3 | 4 | 0 | 2 | 1 | 6 | |
籠宮 | 2/3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 |
TEAM | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 失策 | 併殺 | 残塁 |
浦和学院 | 1 | 6 | 2 | 2 | 0 | 1 | 4 |
浦和麗明 | 4 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 |
浦和学院は一回からオコーリの3ランなどで4点を奪い、計11安打13得点で五回コールド勝利。浦和麗明は投手陣が踏ん張れなかった。