【写真】21年9月、秋季大会で選手に指示を出す浦和学院・森大監督(右から3人目)
<どっちも勝て~特別編~1「注目監督」>
第94回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、オンラインで行われる。センバツに臨む監督や球児を「どっちも勝て~特別編~」として全3回で紹介。第1回は「注目監督」。今大会最高齢77歳の大垣日大(岐阜)・阪口慶三監督は、勝てば40年ぶりの年長監督記録となる。一方、出場32校で最年少タイ、聖地初采配となるのが浦和学院(埼玉)の森大(だい)監督(31)。父である士(おさむ)前監督から引き継いだチームで勝利を目指す。
伝統と革新。昨秋、就任した浦和学院・森大監督は、父・士前監督からチームを引き継いだ。センバツ出場を決めた際には「プレッシャーが大きかったので、ほっとしています」と話していた。
父も就任した直後の92年、27歳の若さでセンバツに初出場。当時も出場全32校中、最年少の監督だった。準決勝で帝京(東京)に1-3で敗れたが、4強入り。そこから“強豪浦和学院”としての時代を築き、13年のセンバツで初優勝を飾った。昨夏で退任したあと「まず、勝つことが大事。結果を出すこと」と大監督に伝えていた。
30年を経て、当時1歳だった男の子が、今度は監督として母校を率いる。「小さい頃から、浦和学院の偉大な先輩たちの姿を見て、憧れて、目指してきた。それを受け継いで、今の浦和学院をつくっていきたい」と意気込む。
選手と一緒にアップをし、打撃投手も務める若き指揮官。選手と目線を合わせ、コミュニケーションをとる。就任後、これまでのタテジマユニホームから、10年秋季大会まで着用したオールドスタイルに変更。胸に「URAGAKU」と入る懐かしのユニホームで、新たな歴史を刻む。
(日刊スポーツ)