はばたけ浦学:センバツ2012 甲子園に臨む選手たち/8

◇的確な判断と走塁指示--吉川智也内野手(3年)

 田中昌彦コーチが「冬の練習で1番うまくなった」と守備の堅さに太鼓判を押す。グラブの角度は地面に対して常に90度。どんな鋭い打球も吸い込まれていくようだ。

 昨春、練習中に硬球が頭に直撃し1カ月入院した。レギュラーから遠ざかり、やる気を失いかけた時、引退する3年生から「お前に引退試合で送ってほしかった」と言われた。

 目が覚め、「チームのため自分の努めを果たす」と心に刻んだ。昨秋から「十番目のレギュラー」とされる三塁コーチを務める。甲子園では、スタンドの大声援に負けない大きな声を出し、的確な判断と走塁指示で勝利に貢献するつもりだ。

◇打たれにくい左横投げ--渡辺剛(たける)投手(2年)

 昨秋の公式戦で投手陣最多の7試合に登板し、防御率は1・37。左のサイドスローで手元が相手打者から見えにくく、森士監督も「最も打たれにくい」と信頼を置く。打っても8打数4安打で出塁率は6割。バッティングセンスも光る。

 全国大会ベスト4を果たした中学3年生の時、浦学OBのコーチから「真剣にやるなら浦学がいいぞ」と入学を勧められた。負けん気の強さは人一倍で、今年1月に投げ込みから左手中指の肉が裂けた時もシャドーピッチングだけの我慢の練習を1カ月続け甲子園に間に合わせた。最高のピッチングで相手打線を抑え込む準備はできた。

(毎日新聞埼玉版)



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