ありのままで:第87回センバツ注目選手紹介(1)浦和学院・2年、江口奨理投手

◇制球・緩急・テンポ自在 江口奨理投手

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【写真】直球が135キロに満たなくても「勝負できる」と語る江口投手

 第87回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)が3月21日、阪神甲子園球場で開幕する。出場は32校。活躍が期待される投打の注目選手を紹介する。

 直球の最速は135キロに満たない。変化球もカーブとチェンジアップだけ。しかし、ためらいなく言い切る。「球速は今のままで勝負できる。球種を増やすつもりもない」

 回転の利いた直球と打者の手元で落ちるチェンジアップ、曲がりの大きなカーブをコースにピタリと決める。緩急、テンポともに自在で、打者のタイミングを巧みに外す。「大切なのは制球力と投球術。だからこそ持ち球の精度を磨き上げる必要がある」。昨秋の関東大会1、2回戦を連続完封して優勝に貢献、明治神宮大会準優勝の大きな力になった。

 手本はすぐそばにいる。左腕の先輩・小島だ。一昨年のセンバツ初優勝の主戦で、4月から早大に進学する。その背中を入学直後から追い続け、新チーム始動後もほぼ毎日練習をともにして、薫陶を受けている。「センバツ5試合に先発して計3失点しかしなかった小島さんに比べ、体力が足りない」。今は毎朝8キロ前後を走り、筋力トレーニングに力を入れる日々だ。

 冬場の厳しい鍛錬にも笑顔で取り組める理由もある。高校1年の秋に右目を患って約半年間、野球から遠ざかった。「失明の可能性もあり、野球どころではなかった」。辛抱強く治療を受け、昨年春ごろ練習に戻り、夏には実戦へ戻ることができた。

 「一球一球に、野球をできる喜びと、僕を支えてくれた人への感謝を込めたい」。一度は諦めた甲子園で躍動できる日が、待ち遠しい。

(毎日新聞)



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