▼攻守でチーム後押し
「捕手は監督の分身」と自負する久保。クレバーさと大胆さでチームを攻守で後押しした。
まずは1回、「3球三振でもいい」と力強く先制打。守っては相手打線の弱点を見極め、内への配球を心がけた。森監督からの信頼も厚く、5回の継投の際には相談を受けた。
憧れは楽天の野村監督だ。「著書は全部持っている。何回も読んで気になった部分は書き出している」という入れ込みよう。勉強熱心な扇の要は「夏に勝つため、この大会で課題を出し切りたい」と語った。
(埼玉新聞)
▼猛打抑えた好配球
前日の準決勝で14得点した帝京打線に1点しか与えなかった浦和学院。立役者は久保翔平捕手だった。
前日の試合を観戦しながら、「内角に弱い」と見抜き、「内角球の見せ方」をポイントにした。最初に内の速球を見せ、外の変化球で打ち取る――と打ち合わせると、先発の中島葵投手は内外にうまく使い分けた。羽倉優太朗、萩原大貴の両投手も続き、許した安打は4本だけ。
久保捕手は「配球を考えるのは面白い。夏につなげられるよう、決勝戦も勝ちたい」と、満足そうに笑顔を見せた。
(読売新聞埼玉版)