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159校対戦相手決まる Aシード初戦から難敵

 第92回全国高校野球選手権埼玉大会の組み合わせ抽選会が16日、さいたま市民会館おおみやで行われ、参加159校の1・2回戦の対戦カードが決まった。

 選抜大会出場で春季県大会優勝の花咲徳栄と、準優勝した浦和学院のAシード2校に続いて、同大会ベスト16のB・C・Dシードの順にくじを引き、その後にノーシード校が到着順に抽選した。

 9年ぶりの頂点を目指す花咲徳栄が市川口、2年ぶりの栄冠を狙う浦和学院は浦和実と、いずれも実力校との対戦となった。

 Bシードの坂戸西は岩槻商、川越東は熊谷工と初戦。昨年覇者で、今年はノーシードで臨む聖望学園は1回戦で大宮武蔵野と戦う。開幕戦は鷲宮-新座柳瀬の顔合わせとなった。

 開会式の選手宣誓は第92回大会にちなみ、92番を引いた熊谷商の野辺倫主将が務める。

◇昨夏の教訓を糧に 浦和学院

 春季関東大会を2連覇したAシードの浦和学院が2年ぶりに甲子園へ満を持して臨む。昨年は関東大会を制しながら、夏は5回戦でまさかの敗退。夏に勝つ難しさを身をもって学んだだけに「昨年の失敗は繰り返さない」と森監督。昨年から主力だった主将の星も「春と夏は別物」と昨夏の教訓を胸に11度目の夢舞台を狙う。

 春の県大会は選抜大会に出場した花咲徳栄に決勝で敗れた。「とにかく県で勝つこと。うちはあくまでチャレンジャー」と指揮官。関東王者にすきは見あたらない。

(埼玉新聞)

◇強豪・浦学の対戦相手、156校目まで決まらず 残り3校で浦和実引き--どよめきと拍手

 参加159校のうち、強豪・浦和学院の対戦相手が156校目まで決まらなかった。残り3校となった157番目に抽選くじを引いたのは浦和実の飯島智也主将(3年)。浦和学院との対戦が決まると、額に手をやり「あっちゃあ」と天を仰ぎ、会場からはどよめきと大きな拍手が起こった。浦和実の辻川正彦監督は「部員らは逆に燃えている。勝ちにいきたい」と語った。

◇くじ引き順で「もう一つの闘い」一番乗りは午前2時、大宮南・清水主将

 抽選くじを引く順番を巡り、会場では早朝から「もう一つの闘い」が繰り広げられた。

 くじの順番は先着順で決まる。昨年、午前3時半に来場し、一番くじを引いたのは大宮東だった。同校マネジャーの田中駿佑君(3年)は「昨年はベスト16まで勝ち上がれたので今年も験を担いだ」と、越谷市内の自宅から、さいたま市大宮区の会場まで自転車をこぎ、午前2時半に到着した。

 ところが、そこにいたのは大宮南の清水高人主将(3年)。午前1時40分に自宅を出て午前2時に他の部員と2人で一番乗りした。「先手を取ることに意味があると思い、何カ月も前から狙っていた。応援が多い土日の日程を引きたい。うれしいので眠くはない」と充血した目で話した。結果は日曜日の11日、玉川工と対戦するカードを引いた。

 抽選会場は、午前10時半の開場前に長蛇の列ができていた。

◇夏の甲子園・過去の県勢

 初出場した第31回大会(1949年)から準優勝を2回、4強を5回経験しているが、優勝はいまだ果たしていない。

 準優勝は、第33回大会(51年)の熊谷と、第75回大会(93年)で土肥義弘投手(埼玉西武ライオンズ)を要した春日部共栄。決勝戦で熊谷は平安(京都)に4-7、春日部共栄は育英(兵庫)に2-3で惜敗した。

 ベスト4には、第39回(57年)大宮▽第55回(73年)川越工 ▽第57回(75年)上尾▽第68回(86年)浦和学院▽第70回(88年)市浦和--が入った。近年は第85回(03年)で聖望学園がベスト8に進出したが、第87回(05年)以降、記念大会で2校が出場した第90回大会の本庄一(2回戦進出)を除き、初戦敗退が続いている。

◇春県大会4強・主将の話

 春の県大会でベスト4に勝ち上がり、今大会の上位シード校に選ばれたチームの主将が意気込みを語った。

・根建亮太 花咲徳栄主将

 センバツに出場した自分たちを倒そうと向かってくる相手の勢いに負けないように闘いたい。159校の顔ぶれを見て勝利への気持ちを新たにした。力を過信せず、自信を持って挑みたい。

・星稜太 浦和学院主将

 昨夏は5回戦で聖望学園に、春季県大会は決勝で花咲徳栄に負けた。春の関東大会では優勝できたが県内では負けているという悔しさがある。決勝で花咲徳栄と戦いたい。

・安斎将太 坂戸西主将

 秋季、春季ともに県大会準決勝で浦和学院に負けた。春は延長十三回で負けはしたが、チームの成長は感じた。打倒浦学を掲げて頑張ってきたが、夏も勝ち進めば準決勝で対戦することになった。三度は絶対負けられない。

・高梨雄平 川越東主将

 秋季、春季大会に続いて、夏も花咲徳栄と準決勝で当たる抽選結果。徳栄に勝つことを目標にしてきた。三度目の正直で、県代表まで勝ち上がりたい。粘り強く相手投手陣を打ち崩したい。

(毎日新聞埼玉版)

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