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お待たせ!大竹2年ぶりマツダで勝つ!

 23日の阪神戦(マツダ)での先発が予想される広島・大竹寛投手(28)が21日、2年ぶりとなるマツダスタジアムでの登板で、今季初勝利を狙うことを約束した。03年から8年連続で勝利を挙げている右腕はここまで0勝1敗。09年に3完封を挙げるなど、相性のいい本拠地での今季最終登板で来季へ弾みをつける。

 待ちに待った時間がようやく訪れる。地元ファンの大歓声。肌まで伝わる熱気。思い起こすと胸は高ぶった。09年10月10日の巨人戦以来743日ぶりのマツダスタジアムでの登板へ、大竹が声を弾ませた。

 「登板すれば久しぶりなのでうれしい。マツダで投げたい気持ちは強かった。マツダのカープファンの前で気持ちを込めて投げたいし、なおかつ勝てるように頑張る。勝つ試合を見せたい。ホームなので特にね」

 10年春季キャンプの右肩痛から始まった数々の苦難を乗り越え、再び戻ってきたマウンド。2年も待たせた地元ファンへの思いも表現するつもりだ。

 0勝1敗で迎える今季最終登板。03年から続く8年連続勝利の記録更新もかかっている。本人は「(マツダの)マウンドは好きだけど、特にいい印象はない」と言うが、相性は悪くない。同球場の開場初年度だった09年は12試合に先発し、3完封を含む5勝3敗で防御率2・76。本拠地での登板は追い風となる。

 来季につなげるためにも重要な試合だ。今季も2年連続の右肩痛で出遅れた。さらに登板2試合目の5月28日の日本ハム戦(札幌ドーム)では、打球を受けて右手小指を骨折。1軍再合流は10月1日だった。

 前回登板の16日の阪神戦(甲子園)では右肩負傷後、最速となる150キロを記録。05~09年まで5年連続で規定投球回数に到達し、投手陣を支え続けた剛腕は少しずつ本来の姿を取り戻しつつある。しかし、今季はわずか5試合しか投げていないため、完全復活へ向けて最終登板でわずかな課題でも見つけたい。

 マツダスタジアムで行われた練習ではマウンドの硬さをチェック。フォーム確認を中心に約2時間の練習を行った。「勝てるようにしっかり投げたい。丁寧で粘り強い投球を続けていきたい」。大竹は多くの思いを胸に、本拠地のマウンドに立つ。

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