浦和学院野球部で、来月から宮崎県延岡市に転校が決まっている長井滉次(こうじ)投手(1年)の壮行試合が13日に開かれ、1回3分の2を投げきった。長井選手は「最高の仲間に恵まれた1年間だった」と涙をぬぐった。
試合は、森士監督が専大松戸高(千葉)に頼んで実現した。長井投手は「ベンチから聞こえる仲間の声に力をもらった」と全力でピッチング。最後のバッターから三振を奪った。試合後、森監督から「お前は仲間だ。向こうに行っても頑張れよ」と頭をなでられ、涙をこぼした。チームメートからはメッセージの書かれた革手袋を贈られた。
入学してから1年間、茨城県古河市の自宅から午前5時24分の始発列車で毎日練習に通った。「1日の練習は厳しくて長かったけど、乗り越えられたのはいつも一緒にいて励ましてくれた仲間のおかげ」と振り返る。
転校先でも野球は続ける。「甲子園で浦学の仲間と再会する日まで頑張る」と誓った。
(毎日新聞埼玉版)