チームは24日、大阪市の南港中央公園野球場などで約5時間、汗を流した。時折雨がぱらつく中、ノック、シート打撃を行い、その後室内練習場に移って打ち込んだ。
シート打撃では山口、伊藤、野村の3投手が控え野手を相手に登板。レギュラー組がバックを守った。エースの佐藤はマウンドに立たず、ブルペンの調整にとどまった。
外野手は強風の中、打撃マシンを用いて高い飛球を捕る練習に挑戦。風にあおられ、落下点の予測に苦労していた。右翼手の笹川は「バスのテレビで今日の試合を見ていたけど、フライを落としていた」と甲子園の風を警戒。左翼手の山根は「難しい」とこぼした。
◇銭湯で明日への鋭気
甲子園で結果を残すためには、より良い練習とともに、より良い休息が必要。一日の疲れは銭湯で落とすのが浦和学院の日課となっている。
バスでスーパー銭湯に行くこともあるが、主に利用するのは宿舎の伊丹シティホテルから歩いて5分の距離にある昔ながらの銭湯「力湯」。この日も森監督らスタッフと全選手で出掛けた。
大のお風呂好きの森監督は「ホテルのシャワーだと体が温まらず、疲れが取れない。(銭湯は)健康の秘訣」と説明する。県大会や関東大会など遠征の際もよく選手を連れて湯を浴びに行く。
大きな湯船にみんなでつかってたわいのない話をしたり、裸のままコーチが打撃の指導をする場面もあった。主将の明石は「気分転換や気持ちのリフレッシュにもなる。みんなと話す機会も多い。自分は(銭湯が)好きです」とお気に入りだ。
番台に座る従業員の釜谷英子さん(68)も毎日訪れる選手を歓迎する。「みんな礼儀正しいし、最後まで優勝を目指して頑張ってほしい。力湯やから絶対力が入ると思うよ」とエールを送った。
(埼玉新聞)