【写真】投内連係を練習する一塁手木暮(左から2人目)左腕野村(右端)ら=26日午後、浦和学院グラウンド(埼玉新聞)
チームは26日、同校グラウンドで3月4日からの沖縄合宿に向けて全体練習を再開。シートノック、フリー打撃、トレーニングなど約6時間の濃い内容だった。
中でも最も力を入れていたのが守備練習。静岡合宿の実戦形式で出た反省点を頭にたたき込み、投手を交じえたシートノックを1時間半行った。
ケースは内外野ともに走者なし、走者一塁からランダムで実施。森監督から「一つの打球を全員で取りにいけ」と檄(げき)が飛ぶと、すぐさま遊撃手竹村が「一球に集中しよう」とナインに声を掛けるなど、活気のある練習風景だった。
シートノック開始前には、静岡合宿に帯同した29人が中心に、それ以外の選手も加わって投手、内野、外野陣に分かれ課題をもう一度確認してから練習に取り組んだ。高田は「全員に浸透させることが、合宿に行った者の責任」と、試合に出る出ないにかかわらず、チームの“共通理解”が不可欠だとした。
◇志高く強打に磨き 木暮
昨秋の関東大会決勝では、サヨナラ勝ちの口火を切る二塁打を放つなど、勝負強さと打球の速さが魅力的な木暮。「芯に当たっていて、いい感触。センター中心に打ち返せるようになってきた」と、実戦練習の中での手応えを口にする。
今後の鍵は変化球への対応だという。この日のフリー打撃では、少しドアスイングになってしまう癖の矯正に力を注いだ。「詰まってもいいので、内からバットを出して右に打つことを意識してます」。右の強打者は本番までに完璧を目指す。
◇熱望する舞台へアピール誓う 涌本
右腕涌本が甲子園のマウンドを熱望している。
この日はブルペンでの投げ込みは行わなかったが、静岡合宿では紅白戦に登板し「納得するまでではないけど、制球もだいぶ定まってきた」と表情は明るい。
期待されながらも、これまで甲子園での登板はゼロ。前回の選抜大会は直前に肘を故障し、昨夏はメンバーには入ったもののブルペンを温めただけだった。それだけに「今回こそ」という思いは誰よりも強いはず。「小島がエースだけど、なるべく多く投げられるように努力したい」と実戦でのアピールへ最善を尽くすつもりだ。
(埼玉新聞)