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センバツ初V浦和学院・桜咲く(2)甲子園を席巻 破壊力増した打線

◇試合重ね聖地で育む

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【写真】大会タイ記録となる3本塁打を放った高田ら強力打線が甲子園で爆発した(埼玉新聞)

 2年生エース小島の力投とともに、甲子園を席巻したのが破壊力抜群の打線だ。史上2人目の3試合連続アーチを放った4番高田をはじめ、試合を重ねるごとにすごみを増していった。

 だが、意外にも昨秋公式戦のチーム打率は3割2分。例年に比べると決して高くはなかった。どのようにして力を発揮していったのか。初戦となった土佐(高知)との2回戦が転機となった。

 6安打で4得点。相手に12四死球をもらいながらも、3度のバント失敗や2つの併殺を喫するなど、13残塁と数字上は完全なる拙攻だった。

 それでも森監督の見解は少し違っていた。20年ぶり出場の土佐ファンでスタンドは埋まり、完全アウェーとなる中でも戦い抜いたことで、「あの緊張感の中で味わえた勝利。熱いものが残っているうちに、4日間練習できたことが大きかった。チームがいい形で上がっていけた」と熱弁する。

 ナインはバント練習とともに、バットの芯でボールをつかまえられなかった反省を生かすべく、しっかりと踏み込み、中堅中心に低くて速い打球を打ち返すことを再度意識して取り組んでいた。

 迎えた山形中央との3回戦では、初回から成果を存分に披露した。

 竹村が右前打で出塁すると、森監督のエンドランのサインに応えた贄(にえ)が右中間への三塁打、山根も内野安打で続き、わずか9球で2点を先制した。2-1の六回には先頭の高田が直球を左翼スタンドに運び、これを口火にその後8点を追加。高田は「初戦は甘い球を打ちにいけなかったので、最初からフルスイングしていこうと思っていた」と振り返る。

 結局、大会を通じて4試合連続2桁安打で3度の2桁得点、1試合平均9・4得点でチーム打率も3割5分1厘。特に、今大会ナンバーワン右腕・安楽を山根、高田、木暮、斎藤、西川の5連打などでノックアウトした済美(愛媛)との決勝戦は、圧巻の18安打17得点を記録した。

 基本的に打席では各自で狙い球を絞るため、積極性や確実に仕留めるしたたかさが求められる。ナインは、普段の打撃練習から打つ球数を少なくし、一球の大切さを学んできた。

 復習、予習、そして実行に移せるだけの能力。主将の山根は「やってきたことを全て出せました」。強力打線は、甲子園という大舞台の一勝一勝によって、大きく大きく育まれたのだ。

(埼玉新聞)

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