野球の18歳以下(18U)ワールドカップ第7日は7日、台湾で開催され、日本代表は2次ラウンド最終戦で、すでに決勝での対戦が決まっている米国代表と対戦し、4対10で敗れた。
先発は2日のメキシコ戦で7回4安打無失点と好投した常総学院高の飯田晴海だったが、初回に4連打を浴び1点を先制される苦しい展開で始まる。日本は3回に、キャプテン・森友哉(大阪桐蔭高)の今大会14打点目となるタイムリーで同点に追いつくが、5回表、2番手の高橋由弥(岩国商高)が米国打線にとらえられ、また、守備陣の乱れも重なり、4点を勝ち越される。
日本打線は野手登録の米国投手陣をなかなか攻略できず、6回に1点、8回に2点を返すのが精いっぱい。9回には夏の甲子園優勝投手・前橋育英高の高橋光成が5番打者に被弾、4連打を浴びるなど4失点した。
日本代表はバッテリーエラーや守備の乱れが出て、決勝へ不安残る内容となった。
あす8日、ダルビッシュ有や涌井秀章らも成し遂げられなかった世界一に向けて、日本代表は米国との決勝戦に臨む。
(スポーツナビ)
◇第2ラウンド
米国
100041004=10
001001020=4
日本
【日】飯田、高橋由、田口、高橋光-森友
【米】DESTINO、HASELEY、REETZ-SCHWARZ
【日本先発メンバー】
1(右)吉田(北照)
2(左)熊谷(仙台育英)
3(捕)森友(大阪桐蔭)
4(一)内田(常総学院)
5(三)渡辺(東海大甲府)
6(二)奥村(日大山形)
7(指)園部(聖光学院)
8(中)森龍(日大三)
9(遊)竹村(浦和学院)
先発投手 飯田(常総学院)
◇浦学選手の成績
竹村選手が9番ショートで先発出場し、2打数1安打だった。第1打席は詰まりながらもいいところに飛びセカンド内野安打。これがチーム初ヒットとなった。第2打席はセカンドゴロ。守備では難しい当たりもあったが、タイミングが合わず送球できなかったり、送球が逸れるなど苦労していた。複数回失策を記録し、守備には課題が残った。8回裏に代打(岩重)を送られ交代となった。
◇試合経過
【1回表米国】
日本先発は飯田。1番ロアー、中前安打。2番トーマス、左前安打。無死一、二塁。3番シュワルツ、右安打で無死満塁。4番デスティノ、4連打、中前適時打で1点先制。5番リーツ、投ゴロ。1-2-3のホームゲッツーで2死二、三塁。6番ジョンソン、一飛で1点止まり。
【1回裏日本】
米国先発は左腕デスティノ。1番吉田、遊直。2番熊谷、高め直球空振り三振。3番森友、二ゴロで3者凡退。
【2回表米国】
7番ブリッグマン、遊撃内野安打。8番フラーティー、捕邪飛。9番タッカー、中飛。1番ロアー、遊ゴロ失策で2死一、三塁。2番トーマス、空振り三振で追加点許さず。
【2回裏日本】
4番内田 中飛。5番渡辺、四球。6番奥村、一ゴロで2死二塁。7番園部、一邪飛で無得点。
【3回表米国】
3番シュワルツ、中前安打。これが6本目。4番デスティノ、一飛。5番リーツ、遊ゴロで2死二塁。6番ジョンソン、空振り三振で無得点。
【3回裏日本】
8番森龍、投ゴロ。9番竹村、二塁内野安打。これが初安打。1番吉田、左前安打。1死一、二塁。2番熊谷、二ゴロで2死二、三塁。3番森友、遊撃右へ適時内野安打。1-1同点。森は今大会15打点目。4番内田、三ゴロで1点止まり。
【4回表米国】
日本は2人目の左腕高橋由が登板。7番ブリッグマン、中飛。8番フラーティー、遊ゴロ失策。9番タッカー、一ゴロ併殺打で無得点。
【4回裏日本】
5番渡辺、空振り三振。6番奥村、二ゴロ。7番園部、空振り三振。
【5回表米国】
1番ロアー、遊ゴロ失策。2番トーマス、四球。捕逸で一塁走者一気に三塁へ。3番シュワルツ、右前適時打。米国、勝ち越し。なおも一、三塁。4番デスティノ、中前適時打で3-1。5番リーツ、送りバント成功、1死二、三塁。6番ジョンソン、四球。1死満塁。ここで西谷監督がマウンドへ。7番ブリッグマン、遊ゴロ。二封で2死。しかし二塁から一塁への送球が悪送球となり2者生還。5-1に。8番フラーティー、森の一塁けん制悪送球で一塁走者二進、中飛で攻撃終了。
【5回裏日本】
8番森龍、144キロ直球見逃し三振。9番竹村、二ゴロ。1番吉田、二ゴロで3者凡退。
【6回表米国】
9番タッカー、四球。1番代打ゴーガス、二ゴロ併殺打。2番トーマス、中前安打。3番シュワルツ、左中間適時二塁打で6-1。4番デスティノ、二ゴロで攻撃終了。
【6回裏日本】
2番熊谷、一邪飛。3番森友、三塁線を痛烈に破る二塁打(捕逸で三塁へ)。4番内田、遊ゴロの間に森友が生還、2-6。5番渡辺、一邪飛で攻撃終了。
【7回表米国】
日本は3人目の左腕田口が登板。5番リーツ、四球。6番ジョンソン、二ゴロ併殺打。7番ブリッグマン、スライダーで見逃し三振。
【7回裏日本】
米国は2人目の左腕ハセリーが登板。6番奥村、146キロ直球空振り三振。7番園部、145キロ直球空振り三振。8番森龍、125キロスライダー空振り三振。
【8回表米国】
8番フラーティー、一直。9番タッカー、121キロスライダー空振り三振。1番ゴーガス、四球。2番トーマス、右飛で無得点。
【8回裏日本】
9番代打岩重、三ゴロ失策。1番吉田、中飛。2番熊谷、右前安打で1死一、三塁。3番森友、低めスライダー空振り三振。4番、内田熊谷二盗。中前2点適時打で4-6。本塁悪送球で三進。5番渡辺、二ゴロで攻撃終了。
【9回表米国】
日本は4人目の右腕高橋光が登板。3番シュワルツ、遊撃内野安打。4番デスティノ、レフト右を破る適時三塁打。中継が乱れる間に一気に生還し8-4。5番リーツ、左越え本塁打。9-4。6番ジョンソン、中前安打。7番ブリッグマン、四球。無死一、二塁。8番フラーティー、一ゴロ併殺打。2死三塁。9番タッカー、暴投で10点目。二ゴロで攻撃終了。
【9回裏日本】
米国は右腕リーツが登板。6番代打若月、三ゴロ。7番奥村、右飛。8番上林、死球。9番岩重、左前安打で一、三塁。1番吉田、左飛で試合終了。
(日刊スポーツ)
◇9月7日の全試合結果
キューバ8-6ベネズエラ
台湾5-4韓国(延長11回)
日本4-10米国