【写真】投打で活躍した(左から)沖縄尚学・山城、智弁学園・岡本、浦和学院・小島
野球のU-18(18歳以下)アジア選手権第2日は2日、バンコク近郊で1次リーグが行われ、1組の日本はスリランカに20-0の五回コールドゲームで圧勝し、開幕2連勝とした。
一回に岡本(奈良・智弁学園)や香月(大阪桐蔭)ら打線が畳み掛け、7長短打などで9点を先取。その後も攻め立て、五回途中に4点を奪って規定によりコールド勝ちを決めた。山城(沖縄尚学)-小島(埼玉・浦和学院)の継投で一人の走者も許さなかった。
3日の1次リーグ最終戦で中国と対戦する。
◇涼しい顔で“完全リレー”
【写真】1次リーグのスリランカ戦で“完全試合リレー”の快投を見せた先発・山城(左)と2番手・小島=パトゥムタニ
スリランカとは歴然とした力量差があったとはいえ、山城と小島は涼しい顔で“完全試合リレー”の快投を見せ、日本の連勝に花を添えた。
山城は米大リーグの名投手ノーラン・ライアンのように左脚を高く上げて投げることから「琉球のライアン」の異名を取る。「テンポ良く投げよう」と考えたこの日は独特の投法を封印し、公式戦で初めてセットポジションだけで投げた。低めに集めることを意識して3回6奪三振と圧倒。「ノー・ライアン・デーだった」と、ちゃめっ気たっぷりに話した。
後を受けた小島はカットボールやスライダーを織り交ぜて2回を完璧に抑えた。昨年の選抜大会優勝投手は「いい感じで投げられた」と、マウンドの違いにもしっかり対応できたようだ。
格下に投げ、味方の攻撃時間が長くなった展開でも集中力を切らさなかった。隙を見せなかった両投手を、高橋監督は「申し分なかった」と手放しで褒めた。
(埼玉新聞)
試合結果 |
1次リーグ1組・第2戦 9月2日 | ||||||||||||
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E |
スリランカ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | ||||
日本 | 9 | 6 | 0 | 1 | 4x | 20 | 19 | 0 | ||||
【ス】Duvin、Tennakoon-Vasitharan【日】山城、小島-栗原 ▽三塁打:脇本、徳本、岡本、峯本(日) ▽二塁打:岸、安田、峯本、香月(日) |
日本メンバー | ||||||
打順 | 守備 | 選手名 | 学校名 | 打数 | 安打 | 打点 |
1 | (右) | 脇本 | 健大高崎 | 4 | 2 | 2 |
2 | (二) | 峯本 | 大阪桐蔭 | 5 | 2 | 3 |
3 | (一) | 岸田 | 報徳学園 | 2 | 2 | 2 |
走一 | 安里 | 沖縄尚学 | 2 | 1 | 0 | |
4 | (DH) | 岡本 | 智弁学園 | 5 | 3 | 2 |
5 | (三) | 香月 | 大阪桐蔭 | 4 | 3 | 3 |
6 | (左) | 岸 | 明徳義塾 | 4 | 2 | 1 |
7 | (捕) | 栗原 | 春江工 | 2 | 1 | 0 |
8 | (遊) | 安田 | 明徳義塾 | 3 | 2 | 2 |
9 | (中) | 徳本 | 龍谷大平安 | 1 | 1 | 3 |
計 | 32 | 19 | 18 |
投手成績 | ||||||||
TEAM | 勝敗 | 選手名(学校名) | 回 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 失点 | 自責 |
日本 | ○ | 山城(沖縄尚学) | 3 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 |
小島(浦和学院) | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | ||
スリランカ | ● | Duvin | 2/3 | 5 | 0 | 4 | 8 | 8 |
Tennakoon | 3回2/3 | 14 | 0 | 6 | 12 | 10 |
浦学選手の成績 |
小島投手が2番手で今大会初登板した。4回は三振、右邪飛、三振。5回は三振、投ゴロ、投ゴロ。2回を投げ、被安打0、3奪三振、四死球0、無失点に抑えた。
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