野球の18U(18歳以下)第10回アジア選手権決勝がタイ・バンコクのクイーンシリキットスポーツセンター1で行われ、野球日本代表「侍ジャパン」18U代表は、韓国に1-2で敗れて連覇を逃した。
日本は森田駿哉(富山商)が先発し、1回、2回を無失点に抑える。しかし3回表、ショート吉田有輝(履正社)の2つのエラー絡みで韓国に先制を許すと、さらに4回表、吉田に代わってショートに入った安田孝之(明徳義塾)のエラーから追加点を奪われる。韓国は無安打ながらも日本の守備の乱れを逃さず、序盤に2点をリードする。
反撃に出たい日本は中盤まで韓国バッテリーを攻略できずにいたが、7回裏に岡本和真(智弁学園)がライト前ヒットで出塁すると、その後2死一、三塁から岸潤一郎(明徳義塾)がレフト前にタイムリーヒットを放って1点を返す。しかし8回裏、1死二、三塁と絶好のチャンスを迎えるが、スクイズ失敗と韓国外野手の好守に阻まれ無得点に終わる。1点差のまま迎えた最終回、日本打線から快音は聞かれず、宿敵・韓国に競り負けた。
先発の森田は9回途中まで投げて被安打2、2失点(自責0)、と好投したが、味方のエラーに泣き、打線の援護にも恵まれなかった。リリーフで9回1死から小島和哉(浦和学院)がマウンドに上がり、韓国打線を無失点に抑えた。
(スポーツナビ)
◇浦和学院・小島和哉投手のコメント
(9回1死一塁から救援し1安打無失点)「森田がここまで(2安打2失点で)いい投球をしていたので、絶対に抑えてやろうと思いました。高校最後の試合だと思って…。大学でもこの経験を生かしたいです」
(スポーツ報知)
3試合に登板した小島(浦和学院)は「ピンチで抑えられたのは自信になった。今後は一緒にやった仲間たちに負けないように頑張りたい」とチームメートとの再会を望んだ。
(スポニチ)
試合結果 |
決勝 9月6日 | ||||||||||||
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E |
韓国 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 1 |
日本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 | 3 |
【韓】Um S、Jung S-Kim J【日】森田、小島-岸田、栗原 |
日本メンバー | ||||||
打順 | 守備 | 選手名 | 学校名 | 打数 | 安打 | 打点 |
1 | (中) | 浅間 | 横浜 | 3 | 0 | 0 |
2 | (右) | 徳本 | 龍谷大平安 | 4 | 0 | 0 |
3 | (捕)一 | 岸田 | 報徳学園 | 4 | 0 | 0 |
4 | (DH) | 岡本 | 智弁学園 | 3 | 1 | 0 |
5 | (三) | 香月 | 大阪桐蔭 | 3 | 1 | 0 |
6 | (左) | 岸 | 明徳義塾 | 3 | 1 | 1 |
7 | (一) | 安里 | 沖縄尚学 | 2 | 0 | 0 |
打捕 | 栗原 | 春江工 | 1 | 0 | 0 | |
8 | (二) | 峯本 | 大阪桐蔭 | 3 | 1 | 0 |
9 | (遊) | 吉田 | 履正社 | 0 | 0 | 0 |
遊 | 安田 | 明徳義塾 | 3 | 0 | 0 | |
計 | 29 | 4 | 1 |
投手成績 | ||||||||
TEAM | 勝敗 | 選手名(学校名) | 回 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 失点 | 自責 |
日本 | ● | 森田(富山商) | 8 1/3 | 2 | 7 | 4 | 2 | 0 |
小島(浦和学院) | 2/3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | ||
韓国 | ○ | Um S | 7 1/3 | 4 | 3 | 2 | 1 | 1 |
Jung S | 1 2/3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
浦学選手の成績 |
小島投手は1-2の韓国リード、なおも9回表1死一塁の場面で、森田投手に代わり2番手で登板した。最初の打者は右前打で1死一、三塁のピンチも、続く打者のスクイズがピッチャー前に転がり、三塁走者が三本間に挟まれタッチアウト。なおも2死二、三塁で次の打者を空振り三振。もう1点も与えられない場面を見事切り抜けた。2/3回を投げ、被安打1、1奪三振、無失点だった。
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