浦和学院、春夏連続へ初戦大勝 第97回全国高校野球埼玉大会

 (12、13日・県営大宮ほか)

 第3、4日は2回戦計40試合が行われ、選抜大会4強のAシード浦和学院が大宮西を11-3で退けたほか、シード校は順当に3回戦に進んだ。

 昨夏王者のCシード春日部共栄は1点リードの六回2死一、二塁から磯田、大上、関谷、清水の4連続適時打で5点を挙げ、早大本庄に9-1で七回コールド勝ち。Bシード聖望学園は1点を追う六回に大野亮の2点適時打で逆転に成功し、3-1で狭山経済を下した。

 Bシード成徳大深谷も0-2の六回に佐野の犠飛と川俣の2点適時打で逆転。所沢北に5-3で競り勝った。越谷北は2-2で迎えた延長十五回に4点を勝ち越し、所沢西に6-2で競り勝った。浦和北は6-5で八潮南に逃げ切り勝ちを収めた。

 第5日は14日、県営大宮など10球場で2回戦の残り24試合を実施し、3回戦に進出する64校が出そろう。

◇春夏連続へ 初戦大勝 浦和学院
3回表浦和学院無死一塁、津田が左越え2ランを放つ=市営大宮

3回表浦和学院無死一塁、津田が左越え2ランを放つ=市営大宮

 春夏連続甲子園出場を目指す初戦は、強力打線が12安打11得点と実力を発揮した。森監督は「夏はここから向上していく能力が求められる」と選手にさらなる飛躍を期待する。

 一回、諏訪の三塁打の後、3連続四死球と山崎の犠飛で2点を先制。二回に同点とされたが、直後の三回に津田が「引っ掛け気味だったが、よく飛んだ」と左翼席に勝ち越しの2ランを放った。その後は着実に加点し点差を広げた。

 投手陣は江口、小倉、榊原と継投した。エース江口は5回6安打2失点とピリッとしなかったが、指揮官は「投手を多く投げさせられたのは収穫」と手応えを口にした。

◇序盤は健闘 一時同点に 大宮西

 浦和学院に完敗したが、序盤は健闘した。2点を追う二回、1死二、三塁から寺尾、小原の連続タイムリーで一時は同点に追い付いた。五回までに相手エース江口を6安打と攻め立て、再三好機をつくった。

 鈴木監督は「王者相手に臆することなく立ち向かってくれた」と選手の全力プレーに満足そう。主将の長岡も「浦学相手に序盤は戦えていた。やってきたことは間違いじゃなかった」と悔いは残していないようだ。

(埼玉新聞)

◇対戦 ライバルとして 大宮西・小原投手
力投する小原海斗選手=市営大宮

力投する小原海斗選手=市営大宮

 待ち望んでいた対戦だった。1点を追う二回1死一、三塁。打席に立った大宮西のエース小原海斗選手(3年)は、18メートル先のマウンドに立つ浦和学院の江口奨理(しょうり)投手(3年)に向け、心の中でつぶやいた。「奨理、負けない」

 ヒット・エンド・ランのサインが出ていた4球目。三塁走者の中野大洋選手(3年)が走り出すのが見えた。試合前、チームで「手を出さない」と決めていたチェンジアップに、必死にバットを合わせた。力なく上がった打球は運良く一塁と右翼の間に落ち、同点の適時打となった。

 江口投手とは同じ中学。クラブチームも一緒で、ともに投手だった。当時から雲の上の存在だったが、いつかライバルとして追いつきたいと思っていた。右投げの小原選手は乳児のころに事故で負ったけがのため、左足の踏み込む力が弱く球威不足が悩みだった。ハンディを克服しようと、中学時代には江口投手のフォームをまね、改善を図った。

 さらに今春には、選抜大会を終えた江口投手からカットボールの投げ方を教わり、配球の幅も広がった。地道に練習する姿を鈴木久幹監督に認められ、この日の登板を迎えた。

 10安打を浴び7失点。だが8回を投げ切り、格上相手に140球以上を気迫で投じた。「ずっと奨理に勝ちたくて練習してきた。(この日は)『やっと手の届くところまで来た』という気持ちだった。大学でもまた投げ合いたい」。そう言って、視線を次の舞台に向けた。

(朝日新聞埼玉版)

 試合結果
 2回戦 7月12日(市営大宮球場)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
浦和学院 2 0 2 1 0 1 0 1 4 11 12 1
大宮西 0 2 0 0 0 1 0 0 0 3 8 1
【浦】江口、小倉、榊原-西野【大】小原、長岡、河井-寺尾、荒川、羽田
▽本塁打:津田(浦)▽三塁打:諏訪(浦)▽二塁打:臺(浦)吉田(大)
 浦和学院打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
諏訪 5 2 0
5 3 2
津田 5 2 3
高橋 3 0 1
1 榊原 0 0 0
⑧787 荒木 4 0 0
山崎 3 1 1
西野 5 2 2
幸喜 2 0 0
H 小澤 0 0 0
19 小倉 1 1 0
①898 江口 3 1 2
36 12 11
 大宮西打撃成績
位置 選手名 打数 安打 打点
吉田 5 1 0
中島 2 0 0
高田 5 0 0
⑦17 長岡 4 1 0
田波 1 1 0
H9 笹川 1 0 0
中野 3 0 0
星川 2 1 0
4 一宮 0 0 0
寺尾 3 2 1
H7 長谷井 1 0 0
7 水谷 0 0 0
1 河井 0 0 0
小原 3 2 1
H 高野 1 0 0
2 荒川 0 0 0
2 羽田 0 0 0
31 8 2
 投手成績
TEAM 選手名 被安打 奪三振 四球 死球 失点
浦和学院 江口 5 6 4 1 2 2
小倉 3 2 6 1 1 1
榊原 1 0 0 0 0 0
大宮西 小原 8 10 1 3 2 7
長岡 0/3 0 0 2 1 0
河井 1 2 1 1 0 4
TEAM 三振 四死球 犠打 盗塁 失策 併殺 残塁
浦和学院 2 9 3 2 1 0 10
大宮西 10 5 3 2 1 0 9

 浦和学院が12安打11得点で大勝。同点の三回に津田の2ランで突き放し、その後も加点。大宮西は二回、寺尾、小原の連続適時打で粘った。



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