昨年夏を最後に横浜高校野球部監督を勇退した渡辺元智さん(71)をねぎらう「感謝の会」が27日、横浜市内で開かれた。県内外の野球関係者ら約700人(主催者発表)が集まり、春夏合わせて5回の甲子園優勝を果たした名将をたたえた。
横浜高のライバル、東海大相模高OBの原辰徳・巨人前監督も駆け付け「横浜高校などライバルの存在があったから成長できた。私も渡辺監督の教え子だと自負している」とあいさつ。出席した強豪校の監督たちを代表し、浦和学院(埼玉)の森士監督は「渡辺監督には監督業と家庭をどう両立したらいいのか相談し、いろいろ教えていただいた」と語った。横浜高OBのプロ野球選手や菅義偉官房長官(衆院神奈川2区選出)らのビデオレターも放映された。
渡辺さんは最後に「教え子と高校野球で得た人脈が財産。何らかの形で中高生の育成に尽力できる方法を考えたいが、しばらくは自分の好きな道を家族と満喫したい」と謝辞を述べた。
(毎日新聞神奈川版)