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選抜目指し熱戦必至 秋季高校野球地区大会

 来春の第89回選抜大会につながる秋季県高校野球地区大会の組み合わせが西部、南部、北部で4日までに決定した。大会は6日、西部で開幕。南部が7日、北部が8日から始まる。東部は5日に組み合わせ抽選会が行われ、8日から熱戦を繰り広げる。

 県大会の組み合わせ抽選会は16日に行われ、22日に開幕する。決勝は10月9日、県営大宮で実施される予定。上位2チームが関東大会(10月22~24、29、30日・栃木)に出場する。

東部「徳栄、共栄など実力上位」

(出場37チーム、代表9チーム=8~13日・越谷市民ほか)

 4季連続の甲子園出場を狙う花咲徳栄と、夏の新人戦で両校優勝の春日部共栄と越ヶ谷は実力上位だ。

 今夏の甲子園で16強の花咲徳栄は網脇、清水の両右腕が二枚看板。投手陣を軸に、守備も安定感がある。打線は出塁率の高い1番千丸がけん引する。春日部共栄は力のある速球を投げ込むエース山本が投打の柱。今夏もマスクをかぶった又吉のリードにも期待したい。

 越ヶ谷は勝負強い4番芳野の前に走者をためたい。新人戦4強の昌平、草加西も攻守に抜け目ない。叡明の室賀はパンチ力のある好打者。

西部「聖望、川越工など混戦へ」

(出場37チーム、代表9チーム=6~11日・川越初雁ほか)

 聖望学園が地力で優位に立つが、ノーシードにも実力校がひしめく激戦区だ。

 今夏準Vの聖望学園は完投能力を備える右腕西沢と左腕高橋がけん引する。勝負強い4番大野の前に走者をためたい。新人大会を制した川越工は昨年からの主力5人が残り経験豊富だ。右腕小久保の出来が鍵を握る。

 好左腕が多く、星野の湯沢、狭山ヶ丘の安田、市川越のメンディスを守備でもり立てたい。川越東、ふじみ野も投打にまとまりがある。ノーシードに山村国際、西武文理、山村学園がおり混戦が予想される。

南部「攻守充実の浦学、埼玉栄」

(出場43チーム、代表11チーム=7~11日・県営大宮ほか)

 2年ぶりの選抜大会を目指す浦和学院、今夏の経験者がそろう埼玉栄は順当に勝ち上がりそう。大宮東、浦和実も戦力は充実している。

 浦和学院は攻守ともに充実ぶりが際立つ。左腕佐野が主戦か。今夏4番に座った蛭間ら主軸にも力がある。埼玉栄の右腕米倉は切れのある直球を投げる好投手。冨屋、佐藤、嶋田とタイプの違う投手がそろう。

 今夏4強の大宮東は菅原、小林の両右腕がけん引し、打線も緒方を中心につなぐ。同8強の浦和実は右横の三本木、左腕英が軸。開智は右腕福島が引っ張る。

北部「小鹿野、本庄東がリード」

(出場32チーム、代表8チーム=8~13日・上尾市民ほか)

 新人大会を制した小鹿野と同準優勝の本庄東は、今夏の経験者が多く一歩リードか。そのほか地力のある松山、熊谷商が有力だ。

 小鹿野は切れ目のない“歌舞伎打線”が持ち味。投手陣も左腕新井が打たせて取る。本庄東は今夏を経験した左腕桐敷の制球が安定してきた。松山は右下投げの坂本を堅守が支える。

 熊谷商は捕手岡田、中堅手雨宮らセンターラインが充実。秀明英光は打力がある。上尾は本格派右腕酢谷に注目したい。実力校の本庄第一、中軸に力がある北本はシード外から県大会を目指す。

(埼玉新聞)

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