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BC新潟・石森「さらに上に」NPBへ猛アピール

後期ホーム開幕となる巨人3軍との2連戦に向け、ティー打撃に取り組む石森

 ルートインBCリーグ東地区の新潟は、29日から後期のホーム開幕カードとなる巨人3軍との2連戦(ハードオフ新潟)を行う。前期で、新人ながらチーム最多の13盗塁をマークするなど優勝争いの原動力となった石森亨外野手(23)は、今秋のNPBドラフト指名に向け、さらなる打撃力向上を自身のテーマに掲げている。

 ルーキーイヤーの今季、開幕から1番中堅手のレギュラーをつかんだ。「さらに上に行くためには、現在2割6分1厘の打率を3割に乗せること」と石森。今シーズンの目標を「3割30盗塁」に設定した。

 11日に行われたBCリーグ選抜-横浜DeNA2軍の交流戦に、新潟の野手で唯1人選抜メンバーに選出された。NPB入りに向け、アピールする絶好の機会に「何とか印象に残るようなプレーをしたかった」と石森は振り返る。1番中堅手でスタメン出場したが、結果は3打数無安打に終わった。

 3回1死三塁で回ってきた2打席目に遊ゴロを放ち、チーム唯一の打点を挙げて最低限のアピールはしたものの「いいところは出せなかった」。無安打に終わった要因を「直球のキレ、変化球の曲がり方、どの点においても普段対戦する投手とは全く違っていた」と話し、「(NPBの)レベルの高さを感じた」と明かす。一方、長所である50メートル5秒8の俊足については「通用するかもしれない」との感触を得た。「長所を生かすには打力を上げ、塁に出ることが必要」と課題を認識し、後期に臨むことができているという。

 27日の練習でのフリー打撃では23球中、右翼フェンス直撃打を含む11球でヒット性の当たりを放った。「安打が増え、塁に出ればもっと盗塁の数も増えてくると思う」とさらなる成長への意欲を示す。29日からの巨人3軍との2連戦に向けては「DeNA戦のような結果はないように、最高のパフォーマンスをする」と心に決める。NPB入りに近づくためにも俊足巧打で猛アピールするつもりだ。

石森亨(いしもり・とおる)

 1996年(平8)4月5日生まれ、さいたま市南区出身。西浦和小-内谷中-浦和学院高-立正大。小1で野球を始め、中学は新宿リトルシニア(東京)に所属。日本ハムの浅間大基外野手が同学年のチームメート。大学では4年春リーグ戦からベンチ入り。主に代走として起用され、18年の明治神宮大会優勝に貢献。171センチ、66キロ。右投げ左打ち。

(日刊スポーツ)

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