第101回全国高校野球選手権埼玉大会は20、21日、県営大宮など3球場で4回戦計16試合が行われる。Aシード春日部共栄などシード勢は13校が勝ち上がり、中盤戦に突入。実力校同士がしのぎを削る熱戦の見どころを探った。
一番の好カードは、豆田、三田の好投手を擁するAシード浦和実と、昨夏の南埼玉大会王者で甲子園8強の浦和学院の対戦。浦和実の両右腕が浦和学院打線を封じられるかに注目だ。
2試合連続で2桁安打の浦和学院は、好打者の2番中前の前に走者を出せるかが肝心で、1番里の出塁が鍵を握る。粘り強い打撃で浦和実の先発豆田の体力を消耗させ、エース三田を早めに引きずり出したい。
浦和実は豆田が2試合で先発し計6回を12奪三振で無失点と好調。抑えの三田は計5回2/3で2失点しているが、調子を上げてきている。先行逃げ切りを図るためにも3回戦で2ランを放った竹内ら打線の援護が不可欠。
Dシード上尾は左腕寺山と右腕松山の2枚看板が2試合連続無失点と安定感抜群。対する狭山ヶ丘は、3番小林澄が2戦連発を放つなど打線に勢いがある。Cシード埼玉栄-大宮東は、強打者ぞろいの埼玉栄打線を大宮東のエース右腕島村が最少失点で抑えることができれば勝機は見える。
秋春王者でAシードの春日部共栄に挑む栄北は、辛抱強く守り、春日部共栄打線を乗せないことが重要。Dシード熊谷商と対戦する大宮北は、3回戦で滑川総合に打ち勝った打撃で熊谷商の好右腕関口を打ち崩せるか。Cシード昌平は2試合で計5本塁打、35得点と打線が強烈。坂戸は持ち前の粘りで我慢強く戦い、接戦に持ち込みたい。
3回戦でDシードを破った武南、市浦和、越谷西が快進撃を続けるか。武南が蕨、市浦和が西武文理、越谷西が川越工とそれぞれ顔を合わせる好試合となりそうだ。
(埼玉新聞)